パレスチナ人とレバノン人の諍いが次第に国を巻き込んだ論争に広がっていく社会派ドラマ。
パレスチナ難民の男性が仕事中に地元のレバノン人の嫌がらせがエスカレート、思わず殴ってしまったパレスチナ人が裁判へと持ち込むが中東独自の問題に発展する騒ぎとなる話です。
中東ならではの人種、難民、宗教が絡み合った難しい問題を社会派でヒューマンドラマでありながらエンターテインメントに仕上がっているこの映画はアカデミー賞の外国語部門にノミネートされたのも納得。
最初に絡んだレバノン人が性格が悪すぎて気の毒に思えず、逆にパレスチナ人のおじさんが気の毒すぎると思ったのですが、裁判が始まり裁判を起こした本人が思っていた展開とは全く違った展開に進みやがて明かされていく二人のトラウマな過去。
名声のために働く弁護士の戦略、そもそもの原因はあなたと責めてくる妻。と八方ふさがりになっていく本人。
差別主義の象徴に祭り上げられ家族も危険にさらされていくレバノン人と、感情だけじゃ解決できない中東の特異な環境。
ある出来事で二人の距離が縮むもそんなことはお構いなしに進む裁判。
テーマは重いけれど中だるみなしにテンポよく展開していき引き込まれる良い映画だなと思いました。
監督は初期のタランティーノ作品でカメラアシスタントとして経験を積んでいたというから驚き。
予告編
