メキシコ人捜査官とその妻がアメリカの警部に追い込まれていく恐怖と陰謀を暴くサスペンス。

黒い罠

メキシコ国境近くの街で車の爆発に偶然居合わせたメキシコ人捜査官が事件の真相に近づくにつれ妻や自身がアメリカ側の悪徳警部に追い込まれていく話です。

メキシコ人という事で完全に見下している差別的な描写や、この警部が過去に犯人をでっち上げて死刑に追い込み手柄を立てていたりとオーソン・ウェルズ演じる悪徳警部のゲスっぷりが恐ろしいこの映画。

チャールトン・ヘストンのメキシコ人捜査官が事件に首を突っ込み真相に近づきそうになるにつれ、卑劣な罠を仕掛け、妻のジャネット・リーを地元の悪漢たちに誘拐させ薬漬けにして、この夫婦は捜査官のくせに麻薬をやっているんですよ。みたいに仕立て上げようとする描写がショッキング。
普通なら薬を打たれそうになるところで夫が現れ危機一髪みたいになりそうなところ、そうじゃなく薬漬けにしちゃうというのをこの時代にやってしまう展開にビックリ。

悪徳警部の相棒も最初はチャールトン・ヘストンを陥れようとするも次第に悪徳っぷりに気が付き、ついにはチャールトン・ヘストンの味方に付いて隠しマイクでこれまでの悪事をさりげなく吐かせようとするミッションにハラハラ。

ちょっと泥臭い展開がヒッチコックにはない味わいで新鮮でした。

予告編