トーニャ・ハーディングの半生を描いた伝記映画。

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

あのトーニャ・ハーディングの幼少期からナンシー・ケリガン襲撃事件とその後まで描いた伝記映画です。

この事件はセンセーショナルで事件よりはオリンピックで滑り直し訴えてやり直した方が印象的でしたが、そんな有名なエピソードはもちろん知られざる少々気のエピソードから元旦那とのエピソードまで盛りだくさん。

登場人物が頭のおかしな人ばかりでこの事件、時代もあったのかもしれないけれどよく襲撃できたなナンシー・ケリガンを。という感じでブラック・ジョークのような劇画タッチの漫画のような毒々しさが盛り込まれた面白い映画でした。

純粋で才能がある少女時代だったのに鬼のような母親のおかげで性格がはすっぱになり貧乏だったこともありフィギュアスケート界の異端児に。審判に食ってかかったりしてそれでも衣装を手作りしたりしてトーmニャー・ハーディングってイロモノで見られがちだですが努力と才能の人でした。

10代の頃に出会った最初の男が最初の旦那になるわけですがこれが恐ろしいまでのDVっぷりで口答えすれば振り向きざまに顔面パンチを食らいつつもひるむことなく銃を持ち出して旦那を追い回すハーディングとか漫画みたいでした。
このDV夫役が「キャプテン・アメリカ」シリーズのウィンター・ソルジャーでお馴染みのセバスチャン・スタン。アメコミ映画の中ではキャラが薄いと思いましたが、この映画では見た目の爽やかさとは裏腹に暴力的な役を存在感たっぷりに演じていて良かったです。

ナンシー・ケリガン襲撃事件の件もどこをどうしたら上手く行っちゃったの?というくらいおかしな出来事が運が良いのか悪いのか、襲撃に繋がってしまうという顛末。

襲撃事件の後、元旦那が逮捕されたことにより人気絶頂だったトーニャ・ハーディングの転落っぷりも凄まじく、貧しかったけれど才能もあり努力もしてスケートが好きだっただけなのにかかわった人がみんなおかしいかったせいで最終的に全てを無くしたと思うと気の毒になりました。

コーチは唯一まともな感じで、一度クビになったのに転落し始めた時に自らコーチに名乗りを上げるんですよ。この役がテレビ界ではお馴染みのジュリアンヌ・ニコルソンで嬉しかったです。

鬼のような母親役のアリソン・ジャネイは見事アカデミー賞を受賞して主演のマーゴット・ロビーは残念ながら受賞を逃しましたが、彼女の良くも悪くもギラギラしたアメリカ的美人像が最も活かされた彼女の出演作では最高の当たり役だと思いました。

予告編

おまけ
別ポスター
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル