9歳の誕生日に崖から落ちて昏睡状態になった少年を巡るミステリー。

ルイの9番目の人生

生まれた時から幾度となく瀕死の重傷に陥った子がついに絶望的な昏睡状態に陥ってしまった彼の生い立ちと事故の真相を巡るミステリーですがオチが怖かったです。

別居中の父親が事故後に行方不明。昏睡状態の子の妖艶な母親、そしてをその子を担当する小児科医。
と昏睡状態の子の夢の中の話と過去の出来事の回想シーンと現在にて事件の真相に迫る謎解き的な要素の3段階で話が進んでいくのですが、母親役のサラ・ガドンの妖艶さもさることながら危うい感じがこれでもかと漂っていて、案の定小児科医が溺れましたよ。妖艶な人妻に。
そんな小児科医がジェイミー・ドーナンということでこういう役はぴったりでしたけれども。

父親はものすごく子供思いで、息子にも愛されていて崖から突き落とすはずはないけれど行方不明なので容疑者扱いされていますが、この役がとてもいい役で最後アーロン・ポールの熱い想いに泣かされました。

子役以外のメイン3人の魅力も活きているところもよかったです。

最終的にものすごい病んでいる話だったのにも驚きましたが、これを監督したのがフレンチホラーの大物、アレクサンドル・アジャという意外性。血生臭い描写はほとんどないけれどこういう映画もサラッと撮れる手腕がいいなと思いました。

予告編

おまけ
別ポスター
ルイの9番目の人生