ロクデナシたちのクライムムービー。

ドッグ・イート・ドッグ

薬物中毒のウィレム・デフォーのド派手なキレっぷりのオープニングにテンションが上がり期待値が高まったものの全体的にはオープニングを超える凄みは結局出なかったちょっと残念な感じ。
最初と最後は印象に残りましたけど、肝心の真ん中がイマイチ印象に残らなかったんですよね。

人のいい仲間想いの暴れん坊のジャイアンみたいなキャラと頭がいいか悪いかと言ったら確実に悪い方よりのニコラス・ケイジとウィレム・デフォーとどうみても何かやったら失敗しそうな三人組が借金を返さない男の赤ちゃんを誘拐するというミッションを引き受けるもそれが予想通り上手くいかず泥沼化していく中、まともな考えを持つ人がいないのでどんどん最悪になっていくけれど危機感ゼロなところが画的にはしっくり来ていました。
さすが暑苦しいだけで空回りしているニコラス・ケイジで。

雰囲気と同じで内容はバイオレントでよかったのですが、こういうタイプの映画ってやっぱりタランティーノに撮ってもらいたかったなと思います。
タランティーノなら本筋とはずれたこともスパイスとして効かせられるだろうしキャラクターが今以上に引き立つと思うんですよね。と思いながら観てしまいました。

予告編

おまけ
別ポスター
ドッグ・イート・ドッグ