BBC製作シェイクスピアの7部作を劇場版化した第二弾はヘンリー四世の前編。

嘆きの王冠

リチャード二世の後に王位についたヘンリー四世。
既に貫禄の貫禄十分ということでジェレミー・アイアンズになっていました。

そんなヘンリー四世の悩みの種は彼を王にした立役者のノーサンバランド伯一族の逆恨みとロクデナシの息子。ということでそんな王子役が当時ブレイクし始めた感のあるトム・ヒドルストン。

この王子がチャラいです。チャラ過ぎて笑いました。トム・ヒドルストンが何かワインレッドの皮ジャン姿で一人だけ現代的です。
リチャード二世の時は庶民は全然字話に絡んできませんでしたが、王子が街の酒場で飲み明かしたりしていてしょうもない奴ということで一般の人々も絡んでジェレミー・アイアンズが主役というよりトム・ヒドルストンがヘンリー五世になる前にもかかわらずほぼ主役。

酒場に腹の出たドワーフみたいな男と仲が意欲からかったりもしていて、この人が出てきているシーンは全体的に「ロード・オブ・ザ・リング」っぽく感じました。
そんなこんなでノーサンバランド伯たちが攻めてくつと知った王子は改心して王に許しを請うわけですが、あっさり許しを得たところがちょっと不満。

クライマックスは戦場での合戦シーン。
目の前に倒すべき相手が現れた時にいちいち戦いに向けての意気込みをかお互い語るところがシェイクスピアっぽいです。これがタランティーノだったらちょっと口を開いた瞬間刺されますからね。と思いました。

全体的に後の国王ヘンリー五世になる王子がすでにメインという印象でしたが、どのようにヘンリー五世になるのかが楽しみです。