実際の猟奇的名事件を映画化。

絞殺魔


デザルヴォ事件として何となく知っていた程度だったのですが、意外と被害者が老女が多いというところがビックリしましたし、途中で被害者が人種も年齢もあまり関係なく捜査がますます混乱するというくだりが映画っぽいなと思ったら、実際もそういう感じだったみたいで当時の警察も頭を抱えてしまったんだろうなと想像してしまいました。

これオープニングから他のサイコものとは一線を画す雰囲気をかもし出していて、事件が1962年に発生してこの映画が1968年に公開されているというスピード感に感心するのですが、この時代に画面分割をやってのけ、ひとつの映像は死体が足広げて転がっていて、もう一方の画面では知人が被害者の部屋を開けてギャーっとなる斬新な見た目で一気に引き込まれます。

それに面白いなと思ったのが2部構成になっていて前半は猟奇的な事件が次々と起きる中、警察がなかなか犯人を逮捕どころか容疑者すら絞り込めないところが描かれていて、後半は一転して捕まったデサルヴォ(トニー・カーティス)の内面を暴いていく検事のヘンリー・フォンダのパート。

どちらも面白く、前半部分の犯人探しは超能力者をやとったりして奇抜な感じがして好きなのですが、個人的にはデザルヴォの心の闇をじっくり引き出していくヘンリー・フォンダのシーンがドラマチックで終わり方も余韻が残って、とにかくこの時代に斬新な手法で実在の事件を描いているところが今観ても全然古臭くなくてよかったです。

予告編