養子が次第に一家に牙をむいていくというホラータッチのサスペンス。

エスター


「ローズマリーの赤ちゃん」系のオカルトっぽい内容かなと思いきや思いもつかないオチでよく出来ていて、決してサスペンスタッチのホラーではなくホラータッチのサスペンスというところがミソです。

エスターがとにかく強烈で、ピアノを教えてあげるとケイトに言われ上手く弾けないと口惜しがりなんて熱心な子なのかしら。なんて感心していたら翌日は完璧にピアノを弾きこなし「教えてあげたいと言ったからわざと下手に弾いてあげてたの。」みたいなことを言って一気に腹黒少女に変身。しかも性質が悪いことにお父さんの前ではいい子でお母さんと二人っきりの時だけ性悪というところが天才的です。

エスターを怒らせると例え子供であっても容赦しないところが怖いです。
学校で同級生に陰口を叩かれたら公園の遊具から突き落としなんて序の口で、話が進んでいくと血祭り率が高くなっていきます。

一家の子供たちも絶体絶命な展開になって行きハラハラするシーンの連続ですよ。
とにかく何の情報も仕入れないで観て欲しい作品で、今までになく斬新かつそう来たかと誰もが思うオチに大満足すること間違いなしです。

しかし5年くらい前の作品ですがエスター役の子どうなるかと思ったら、最近「ハンガー・ゲーム」でこれまた腹黒いキャラで少年少女を血祭りに上げていたのでした。

予告編