私は仕事のため毎週土曜日、
片道約130kmを3時間半かけて通っている。
往復7時間ほどの小旅行である。
大体1時間に一本。
私は、朝は3:30の始発、
帰りは最終便の一つ前16:30に乗っている。
ところが先週、16:30発のチケットを
買ったにもかかわらず、
16:30のバスは来ず、
結局最終の17:30発に乗った。
待つ間、なんのアナウンスもなく、
乗ってからも、説明・謝罪全くなし。
まぁ、そんなもんだと思っているので、
驚きもしないが、
17:30に出るかどうか
心配にはなった程度である。
今週(先程)、チケット販売の窓口へ。
出発時刻の16:30と、
座席番号を書き込んでくれた。
でも、信用はしてなかった。
バスの発着フロアに移動し、
ベンチに座ってバスを待つ。
来ない。
いつもなら15分前には到着しているが、
全く来ない。
嫌な予感…。
その後16:30ちょっと前に、
うちの町発首都着のバスが到着。
わかってはいるが、一応、聞きに行った。
「このバスは、〇〇には行かないの?」
すると、運転手と話していたおじさんが、
「もう少し待ってて、後で来るから。
落ち着いて待ってて」
と言われた。
また、ベンチに座って待っていると、
さっきのおじさんが声をかけてくれた。
「次のバスは僕が乗っていくから、
必ず出るよ、心配しないで」
と言ってくれた。
見覚えがあると思ったら、彼は、
バスの車掌さんだった。
「ありがとう」と、
笑顔でお礼を言った。
良かった、16:30出そうだな。
私はそう思い、
いつ来るか今来るかとバスを待った。
…しかし、待てど暮せどバスは来ない。
そして17:15を過ぎた頃
バスはやって来た。
やっぱり遅延じゃないか。
私が知りたかったのは、
16:30のバスが出るかどうかということ。
「次のバスは必ず来るから心配するな」
と言ってくれたが…。
違う、
そうじゃない。
そして、頭の中で鈴木雅之の渋い素敵な声が
ぐるぐる回っている私を乗せた遅延バスは、
今のところ順調に軽快に
我が町に向かって走っている。
私の座席の隣のアームレスト。
ガムがついてる…まだ新しい。
私はよくこの路線でズボンにガムがつく。
最悪┐('~`;)┌