5週間以上になりまして…。
始まりは2月のはじめ。
風邪を引いてしまって、咳が止まらず、
日本語学校の入学式は体調不良のまま
両校とも出席しました。
咳はずっと止まりませんでしたが、
それ以外の症状はなく、
咳止めシロップを飲んでいました。
急激に悪くなったのが2月24日。
午前の授業が終わって職員室に戻ると、
悪寒と吐き気と腹痛で、
体を起こしていられなくなりました。
昼休みの間机に伏せていましたが、
調子は戻らず。
午後の授業は全校合同だったので、
他の先生方に甘えて、
体育館の隅で見ていました。
多量の汗をかき、
息が荒くなっていくのがわかりますが、
どうすることも出来ず。
やっと授業を過ごし、
生徒が下校した後、職員室で、
またぐたーっと伏せていました。
さて、困った。
私はこれから約130kmの道のりを
バスに乗って3時間半〜4時間かけて
帰宅しなければならないのです。
この状態で、バス停から
バスターミナルまで歩けるか。
バスに乗っていられるか。
色々考えましたが、でも、
帰るしかないんです。
取りあえず、学校を後にしました。
バスターミナルまで行き、
チケットを買って、
バスに乗ったのは、実は、
あまり覚えてなくて…。
バスに乗って悪寒と腹痛と吐気に
耐えながら時計とにらめっこして。
時々唸りながら満員のバスで
汗だくになっていました。
普段なら爆睡して帰るのですが、
道中寝られないのは、拷問と一緒。
時間がさらに長く感じられます。
もう少し、もう少し…。
そう自分に言い聞かせながら、
やっとやっと帰ってきました。
バスターミナルで、
夫の顔を見て、安心感で、
本当に力が抜けていくようでした。
この日は、日本に住む夫の長姉が
一時帰国していまして、
仲の良い人たちを集めて
バーベキューパーティをしていました。
私も帰って参加の予定が、
お客さんにあいさつだけして、
シャワーも浴びることが出来ず、
ベッドに倒れ込みました。
その後悪寒が襲ってきて、
ガタガタ震えながら
落ち着くのを待ちました。
熱は40℃を超えていました。
今、この国ではデング熱が
猛威を奮っています。
私は町にある病院の救急外来に
連れて行かれることになりした。
殺風景な救急外来の入口を入ると、
知り合いの看護師さんが
たまたまその日夜勤で、
どうしたのぉ?と声をかけてくれ、
本当に安心しました。
外国で体調不良になり不安な時、
知り合いがテキパキと
対応してくれるのは、
どれだけ心強かったか。
その日はお尻に注射を打たれ、
医師の問診を受け、
薬を処方され家に帰りました。
夜遅く血液検査が出来なかった為。
明日早朝また来るようにとの指示。
何の為の救急外来だとおっしゃいますな。
それがこの国。
私は、ボランティア時代も入れて、
この国に住んで8年目になりますが、
国立(公立?)病院にかかったのは
初めてです。
以前は診療にお金がかかりましたが、
今は国の政策で無料。
薬だけ外部の薬局で購入します。
ありがたいです。
ありがたいけど、設備や衛生面、
医者や看護師の数に問題があります。
地方は特にそうです。
でも私立の病院や開業医にかかると、
目が飛び出るほどお金がかかります。
やっぱり一般市民には
ありがたい存在なのです。
さて、私はこれから10日近くも
高熱と悪寒、腹痛に苦しむことに。
(続)
どれだけ長く感じられたことか…。