季語は「蚊帳」で 夏です。蚊帳、昭和レトロなのでしょうね。畳の部屋に布団を敷き、雨戸などは開け放って風を部屋に入れるという、網戸の普及もありますけれど空調完備の現代では考えられない生活です。蚊帳は緑色とか水色とか萌黄色とかでしたが、それを四方の柱や長押の鉤に環で吊って張るのですが、畳まれていた蚊帳を部屋に広げて吊っていくのは、確かに「さらさらと水を撒くごとく」と言えそうです。
瑪論さんには、昭和も戦後と言われた時代への懐古懐旧の句が多かったような気もします。瑪論さんの少年時代は、それに値したのだろうと思えます。