すずむしや天文台の屋根の開き
 

竹伐つて空の高さを決めかぬる
 

なんなんとひと日の撓む雁の棹
 

墓碑にある王子のいみな葛の雨
 

まないたに薄暮のごとく葱置かれ

 

  ※ この号より瑪論氏は「銀化」の編集長に就任しています。