昨日の断易講座で今年1月から始まる講座がすべてスタートした。
いろいろな点を改良しているのだがなかなかうまくいっている。
書に
「鬼谷より銭を以て蓍に代え、而して易の道一変す。」とある。
いわゆる擲銭法の始まりである。
擲銭はたしかに立卦法を大きく変えた。しかしただそれだけで易の道が一変するわけではない。
上記に続いて
「その重んずるところのものは(略)皆、卦内の綱領にして草草に忽過することを容れず」とある。
ただ卦を出す方法が変わっただけではなく卦を読む方法が大いなる進化を遂げたわけである。
この伝でいくならば
「九鬼より神蓍を以て銭に代え」
と言えるかもしれない。むろん擲銭には擲銭の良さがあるのだが神蓍の良さは使ってみた者でなくてはわからないだろう。
また王洪緒の注に対しても、その誤りを正し古今未発の見解を述べるなど九鬼先生の斯界における貢献は瞠目すべきものがある。
鬼谷先生と九鬼先生、奇しくも二人の鬼に育まれた断易は次にどの鬼により進化させられるのだろうか。