(論文より)あがり時の身体反応 | あがり症を3年かけて克服したブログ

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高橋央(ひさし)教育大卒、愛知県芸大声楽科卒
あがり克服×心理×アレクサンダーテクニ―ク
20年間悩み続けたあがり症をなんとか克服したいと決意し、やっと道を見つけました。皆さん参考にしてください。

「交感神経の働きによる身体反応の因果関係」


緊張して覚醒している時と、リラックスしている時では、身体の状態が違います。
前回書いた神経系の働きについて、具体的な反応を以下にまとめてみました。




交感神経の作用(興奮時)
・瞳孔の拡大
・唾液は少なくなり、濃度が濃くなる
・末梢血管の収縮
・気道の拡張
・血圧の上昇
・血糖値の上昇
・心臓の脈動促進(心臓がドキドキする)
・消化液の分泌が少なくなる
・消化器官の働きが悪くなる
・皮膚の収縮
・汗の分泌
・膀胱の弛緩

副交感神経の作用(リラックス時)
・瞳孔の縮小
・唾液が多くなる
・末梢血管の拡張
・気道の収縮
・血圧低下
・心臓の脈動抑制
・消化分泌液の増加
・消化器官の運動促進
・膀胱の収縮


あがり症の方々はきっとなるほどと思うことがあると思います。


わたしはあがりがひどかった時は、なぜ勝手になってしまうんだ!
変わらないでいつものままでいてくれ!
と必死に願っていました。
でも実はこれらは正常な身体の反応なのです。


あがる人もあがらない人も、人前でパフォーマンスする際は、基本的に、交感神経が優位な状態で同じです。同じ反応が出るのです。しかし、あがる人はバランスが取れていなく、身体が反応しすぎてしまいます。
そして「リラックスしなきゃ」と自分に強く言い聞かせるでしょう。

まずは自分の身体は正常に動いていてくれていると認識しましょう。パフォーマンスの鍵はリラックスではなく、この覚醒した状態をうまく使えるかどうかにかかっています。