泣く女 その6 | フィリピーナ・ウィッチ ~bahalana ang dios~

フィリピーナ・ウィッチ ~bahalana ang dios~

フィリピーナを知ってますか?フィリピンに住む、まさに東洋の魔女。
しかし、真正魔女のフィリピーナも存在します。
神様の思召すまま(bahalana ang dios)フィリピーナ・ウィッチと共に生きていけるのか!?

 

おはようございます。

 

これ、何だかわかりますか?

ちょっと厚い紙とその上を和紙のような薄い紙でつつんだお菓子なんです。

開けると、こんな感じの和菓子のようなものが包まれてます。

味も、ちょっとざらざらしてますが、和菓子のテイスト。

 

フィリピンのお菓子なんですが、、、、、、絶対これは日本から伝わった食べものなんじゃないかと思います。

適度な甘さで美味しいです。

 

 

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では、昨日の続き。

 


泣く女 その6



いつもの京浜東北線沿いの駅。
品川駅から山手線からのお客がどっと流れてたちまち満員となり、1日の疲れに更に拍車をかける。
入り混じった香水の匂いが鼻を衝く。
今日も1日が終わった。吊革につかまりながら眺める車窓の外は既に夜の闇が下りてきていた。
降車する客の人混みに流されながら駅を出る。
改札を出て左。自宅とは逆方向へ足を向ける。
駅前のロータリーを過ぎ、路地に立つ黒服の誘いを横目に見て賑やかな夜の繁華街を通り過ぎ、コミュニティーセンターの横を抜ける。
広い道を一本抜けローソンの前の角を曲がると、先ほどまでの賑やかさが嘘のように静かな路地に入る。
ファッションホテルの前を抜け、小さな公園の前のアパート。
街路灯も暗く、なんとなく暗闇に隠れた目立たない建物だ。
階段を上り3階の端の部屋。
ステンレスのドアからは中の様子は覗えない。
ポケットからキーホルダーを出し、ドアノブの鍵穴に差し込む。



「おかえりなさいっ!
  なんでチャイム鳴らさないの?」

ドアが内側から開き、小柄なフィリピーナの顔が覗く。
ドアを入ってすぐのキッチンから、むわっとした温かい空気が流れてきて冷えた私の体を包み込む。
「ほら、はやく入って。」
促されて、カバンを女に預ける。

タタキの横のキッチンでは、大きな鍋にたっぷりのキャベツと豚肉のブロックがぐつぐつと煮込まれていた。
まな板の横に口を開けた黄色いマジックサラップのパッケージが見える。
フィリピンの「Maggi」社から出ている、旨味調味料だ。
フィリピーナなら誰でも知っている万能調味料。
「味の素」のような粉末ではなく、顆粒状になっているのが特長だ。
炒め物、煮物、焼き物、ソース、麺類など、あらゆる料理にスプーン1杯加えるだけで、フィリピンの世界が広がる。

 


「今、御飯作ってるから。
  ニラガとフライドチキンだけど、いい?」

「ああ・・・。」
中に入り、スーツを脱ぐ。
女が用意してあった部屋着に着替える。
キッチンへ行き、後ろから女を抱きしめる。
「あん、だめだよ。やりたくなるじゃない・・・。」
少し小柄なお尻を突出し、すりつけてくる。
「ねえ、もう少しで出来るからイカウ、テレビでも見てゆっくりしてて。」
「あぁ・・・」
振り返った女とキスをして舌を絡め会う。
冷蔵庫から冷えた缶ビールを出し、一気に飲む。
「飲むかい?」
半分ほど空になったビール缶を女にも差し出す。
「サンミゲル飲みたいね。
  今度、サリサリで買ってこようか?」

「うん、後で一緒に買いにいこうね。」
残りの半分を一気に飲み干して、再び料理に没頭する女。

テレビの横に大きなキリストとマリア様の像が置かれている。
お米と塩、そして水が小さなお皿に入って供えられている。
フィリピーナの部屋に行けばどこにでもある風景だ。

 

 


ほどなくして女の作ったニラガを食べる。
フライドチキンとレタスのサラダ付きだ。
「どう?マサラップ(おいしい)?」
「ああ。」
美味しそうに食べる私を見て、女が言う。
「ほんとに、イカウはピノイだね。
  今まで私が知ってる日本人の男、フィリピン料理は誰も食べてくれなかった。」

「そうなのか?美味しいのになぁ。」



女と知り合ってから1か月。
ワンルームのアパートを借り、週の半分はこうして一緒に時間を過ごす。
以前、川崎で悪い男にひっかかり、逃げるように千葉の田舎に引っ越していた。
10年以上、男を信じず一人で生活してきた女。
あの出会いからなぜか私に惹かれ、どうしても一緒に生活をしたいと言う。
一途なフィリピーナの熱い気持ちに絆された。
アパートを借り、新生活の準備をした資金は全て私が出した。
お金は借りる、毎月少しずつでも返すと言う女。

食事が済むと手早く後片付けをし、私の膝に上半身を預けぼんやりとテレビを眺める。
「ずっと夢だったの。
  好きな男のためにご飯を作り、一緒に抱きしめあって朝を迎える。
   イカウは私のフィリピン料理を
「美味しい」って食べてくれる。
   夜寝る時も、ずっとアコのこと抱きしめてくれる。
    もうイカウ居ないとアコ・・・・・・・・」

うっすらと目に涙を浮かべた女の顔を両手で挟み、深いキスを繰り返す。
口の中で蠢く女の舌が濃密に下半身を刺激する。
部屋着の前の部分から差し入れられた女の指が、硬くなった下半身を握る。
「か・た・い・・・・、ねえ・・・・」
濃密な時間がゆっくりと過ぎていく。

 

 

 

 

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順次追加中~~

 

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