どうなる?エジプト。 | エジプトに暮らして

エジプトに暮らして

いつの間にやら、エジプトでの国際結婚生活9年目。元添乗員ながら観光地案内はほとんどなし。友人への近況報告がてら、日々の事を綴っていきます。私の目線でのエジプトをどうぞ、これもエジプト。

今エジプトで起こっている事を書かないわけにはいかないので・・・・
私の言葉で書いてみるけど、細かい所で間違いなどがあるかも知れないので
大筋で、と思って下さいな。
そして、個人的な独り言なので、批判などは受け付けませんのであしからず。




1月25日は警察の日、で休日だった。
この日に合わせて、首都カイロを中心に、過去最大規模と言える反政府デモが行われた。
30年の独裁政治を続けるムバラク大統領の退陣を求めるデモ。
そして、昨日、今日と各地で規模は縮小されたけど、抗議行動は続いている。
それに伴い、治安部隊による排除も強固になってきている。




強権政治、汚職、言論の自由制限、最近特にひどい貧富の差、
莫大な観光収入やスエズ運河の通行料は一体どこにいった?
などなど、国民の疑問や不満はずっとたまっていた。

では、何故今まで人々は立ち上がらなかったのか?
答えは簡単、警察が怖い、何をされるか分からないから。
エジプトはサダト前大統領暗殺事件以来、30年、非常事態法が維持されている。
つまり、非常事態となったら、政府は軍隊、警察を動員して、令状なしに逮捕、拘束できる。


エジプトの警察の酷さはエジプト人なら誰でも知っている事。
過去にも反政府的な発言をしたジャーナリストが行方不明になったり、拘束されて拷問を受けたり
抗議行動をした人々が大勢、投獄されている。



ムバラク大統領は82歳。
今年の選挙でまたまた立候補すると言われていた。もしくは、自分の息子を立候補させる、と。
そうなると、どちらかが大統領になるのは確定。

じゃ、選ばなきゃいい、と思うでしょ?

私も最初はそう思った。が、信じられない話だけど、1981年に就任して以来、前回の6年前が
初めての大統領選出選挙だった。
それまでは、立候補者なし(に、政府が操作)。ムバラク大統領でいいですか?イエスかノーか。
ちなみに、今現在もこの国には副大統領の存在もない。
ただそれでは、諸外国からの批判もあるし、いかにも独裁的に見える、という事で
前回、初めて大統領選挙が行われたがその時も酷かったそう。
立候補者を決めるのは、大統領自身で、候補者は誰も聞いた事のないような人ばかり。
それなら、現大統領の方がマシだわ、とばかりに支持を集める作戦。



今年の大統領選挙では、国民の期待の星である、元IAEA局長のエル・バラダイ氏(ノーベル平和賞を
受賞している)の立候補を願っていたけど、現議員の3分の1の承認を得ないと立候補は認められない
という法律があり、去年行われた議員選挙では95%が共和党(ムバラク陣営)となってしまったため
立候補を断念。
つまり、またまた6年前と同じ状況になるのが確定してしまった、というわけ。

そして、先日のチュニジアでのデモ、大統領亡命が引き金となった次第。


今日現在までで、デモによる死者が6名、1000名以上が拘束された、と言われている。
デモが暴動にならない事を願うばかり。

個人的にはこのデモはすごく価値のある物だと思うし、必ず何らかの結果が出ると期待している。
ムバラクさん、早く引退宣言しなさーーーい。そうしないと事態は収拾つかないってわかってるでしょ!



明日28日金曜日は、エジプトは休日、集団礼拝を行う日。
もっと大規模なデモを行おう、と呼びかけがあるらしい。
歴史的な日になるといいなあ。


私の誕生日だし。


追記:現在夜の8時、FACEBOOK、ツィッターともに接続できないよう操作されてる模様、恐るべし354354


エジプトの明るい未来に

期待して!

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