3人の男子高校生が乗って来た。
男子高校生‥
今後は、DKでいくか。
DKのせいで俺からJKの姿は
見えなくなった。
恋に障害は付き物。
俺はJKの姿を目で追った。
が、
この障害がデカい。
皆、デカい。
障害はデカい方が燃える。
とか、言うが
そんなレベルじゃない。
全~然、JK見えない。
だから、全~~然 燃えない。
っつうか‥
冷静に考えれば
JKなんか
ど~~でもイイし。
これが
吊り橋効果というやつか。
危うくドキドキを勘違い
しそうに なった。
胸の痛みだって
そもそも、
煙草の吸いすぎが原因なのは
考えるまでもねぇ。
吊り橋効果 恐るべし。
むしろ、DKたちのお陰で
俺にコーラがかかる心配は皆無。
この3枚の肉の壁で
惨劇は免れた。
にしてもデカい。
俺は、一瞬
(コイツら、スモウレスラーか?)
と、思ったほどだ。
しかし、
皆、制服を着ている。
そして、なにより‥
俺は、聞き逃さなかったのだ。
そのうちの一人が
なにやら、
飴のような物を配ったとき
「おっ、サンキュー!」
と、答えていたのを。
そう。
スモウレスラーなら
「ごっつぁん です!」
なのである。
したがって‥
柔道部。
決定である。
どうせなら、もっと判りやすく
肩から柔道着とか
ぶら下げとけよ。
なんなら下駄も履いとけって。
とも思ったが‥
まぁイイ。
今から お前らは
俺の守護者だ。
ジュー・ドー・ブー!
その身を盾にして
JKのコーラ スプラッシュ
から俺を守るんだ!
俺は、命令した。
当然、声にも文書にも
していない。
なぜなら
【そこに、いてくれるだけでいい】
思春期の初恋のような気持ち
だったからである。
俺は、直ちに各自名前を付けた。
右から順に
ジュー
ドー
ブー だ!
いや、
これじゃ売れない漫才トリオか。
ヨシ。
敬意を込めて
チーム
ジェー・ディー・ビー!
JDB!と、改名しよう。
そして‥
チャウチャウに似た お前は
【JDB oNe】
ジェーディービー ワン
愛称は ワンちゃん
特徴のない お前は
【JDB tWo】
ジェーディービー トゥー
愛称は 2号
JDBのリーダー(主将)
背負い投げが得意な お前は
【JDB Boo】
ジェーディービー ブー
あだ名は ブーちゃん
戦隊ものなら
あと二人は必要か‥
ついでに
募集も掛けておくか。
《立っているだけの
簡単な お仕事です》
さあ、準備は整った。
直ちに任務に取り掛かれ。
まずは
作戦会議だ。
最初に口を開いたのは
意外にも
なんの特徴もない
2号だった。
『やっぱ、〇〇の (←小洒落た店の名前)
マカロン ちょーやべぇな!』
マ、マカロン!?
なっ、何の話 してやがる!?
っつうかよ‥
地味な顔して
どこでそんなもん覚えてきた!?
騙されてんじゃねーか?
たぶん、それ
ベビーカステラだぞ。
いいとこ、
カントリーマームな。
すると ブーちゃんが
『〇〇だったら
アップルタルトじゃね?』
だから、何の話 してんだよ!
俺の護衛のプランは?
そもそも
な~にが、タルトだ!
お前がスイーツつったら
餅だろが! 餅!
磯辺焼きとか、
磯辺焼きとか!
ブーちゃんの言葉に2号は
『ナイわ~。〇〇のアップルタルトは
シナモンが強過ぎるね。』
そうだろ!そうだろ!
お前の口にシナモンは合わないだろ!
マヨネーズだよな!
マヨネーズが いいんだよな!
2号は続けざま
『ワンちゃんは‥
あっ、そうか‥
甘いもの食べないもんね。
辛党だから。』
辛党?
辛党って酒呑みのことだぜ。
お前ら、高校生だろ。
いや、ワンちゃんは‥
呑むか。
それどころか
日本酒を茶碗で呑むな。
更に言えば、
その茶碗
床に置いて四つん這いで
ペロペロしちゃうな。
話を振られたワンちゃんは
『そんなことより‥』
そんなこと!?
そうだろ!
俺の護衛のプランだろ!
プリンじゃねーぞ。
そして、ワンちゃん
『そんなことより‥
ムラスポ行かね?』
なんじゃそりゃ (´Д`)
話 飛びすぎだろ。
ホントに(甘いもん)
興味ねーんだな!
2号 即答!
『イイね! ムラサキ!』
2号、話 ぶった切られたのに
怒るどころか同調!
なるほど、無理して
マカロンなんて
言ってしまったが
もう、限界か。
早すぎるぞ!
2号は更に
『俺も行こうと思ってたんだよ。
ガット張り替えに出して
取りに行ってないんだ。』
ガット?
オーマイガットか?
ここで、ブーちゃんも
会話に参加
『丁度良いや。
俺も行きたかったんだ。
俺、母ちゃんと賭けしてさ‥
次の試合、負けたら
部活辞めるって。』
ええーっ!?
もう、ブーちゃんの
背負い投げが
見られなくなっちゃうのか!?
ブーちゃんの言葉に
二人も
『ええーっ!?
マジかー!』
ブーちゃん
『うん。マジ。』
ワンちゃん
『マジかー。
でも部活 辞めんのに
なんで丁度良いの?ムラスポが。』
ブーちゃん
『負けたら、退部だけど
勝ったらラケット買って貰えんだ。
だから、それ見に!』
ラケット?
新しいスイーツか?
ムラスポ‥
ムラサキ‥
ムラサキスポーツ!
いや! もしや!
ムラサキスイーツか?
んなバカな!
すると 2号
『じゃあ、ぜってー負けんなよ!
ラケットも そうだけど、
俺、お前以外の奴と
ダブルス組む気ねーからな!』
おお~!
なんか青春だね~!
ん?
ダブルス?
ガット → オーマイガットⅩ
ラケット → スイーツ Ⅹ
ダブルスと来れば‥
アレか?
あの王子様のスポーツ‥
テニスか?
うっそだ~~!
お前らが~?
2号の言葉に
ブーちゃんも青春の台詞
『ああ。ぜってー負けねえ。
部活は、辞める気ないし、
俺もパートナーは、お前だけだ。』
パートナー?
組み手の間違いだろが!
俺が いつまでも
現実を受け入れられずにいると‥
青春の茶番劇も
クライマックスを迎えた。
熱くなったブーちゃんの言葉に
2号 激熱の お返し‥
『おおっ!
一緒にウィンブルドン行こうぜ!』
おお~!
デッカく出やがったな!
まっ、気を付けて
行ってらっしゃい。
っつうか‥ それ‥
観戦だろ?
旅行の誘いだよな‥
ああっ!
洋菓子店の名前かっ!
やっぱり
受け入れられない
立花なのだった。


