こんにちは!

TAKAKOです。

 

 

引き続きサルデニア島のお話です。

前回までのお話はこちらから

↓↓↓↓↓

 

 

今回は夫のおじいちゃん宅に住み込みで働いてくれている

ウクライナ出身のお手伝いさんにまつわるお話です。

 

 

私は彼の電話番号を持ってないためご本人の了承がないので

とりあえずお顔は隠してみました。

美しい彼のお顔をお見せできなくて残念笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

夫と同じ年のGさん。

金髪で優しくてソフトな物腰。

若い頃は相当モテたのではないでしょうか。

 

現在お国に奥様と18歳、20歳の息子さん達を残して

単身でイタリアに働きに来ています。

 

今年100歳を迎えたおじいちゃん。

さすがに少しずつ色んな事が

一人ではできなくなってきています。

 

そんなおじいちゃんの身の周りのお世話や

家事全般、更に食料品の買い出し、お庭の手入れ、

なんでもこなしてしまう多才な彼です。

 

本国ウクライナでは音楽家として

演奏活動や地元の劇場の運営などにも携わり

更に奥様はピアノの先生、息子さんたちも音楽をやっている

正に音楽一家、そしてかれはその大黒柱です。

 

 

私たちがおじいちゃん宅に滞在中は

ご飯の支度など私達もお世話になってしまいました。

後片付けくらいはと、私もお手伝いしたり。

いくら仕事としてやってるからと言っても

本当にやさしくて献身的。

 

 

おじいちゃんが「もう管理しきれないから好きにしていいよ」と言って

彼にお任せしたお庭には彼が植えたお花やアロエが育っています。

 

 

通常はお庭は庭師に依頼するのが一般的ですが

あまりに彼が見事に手入れしてくれるとのことで

彼にお任せしているそうです。

 

一体どこまでが彼のお仕事範囲として契約されているのかは

知りませんがとにかく何でもできる方です。

 

 

ハイビスカスも植木でしか見たことのない私には

ハイビスカスの「木」というのを初めてみて驚きました。

こんなに大きくなる植物なんだ!!

 

小さいお花がいっぱい咲いています。

毎日彼がこまめにお水をあげていました。

 

 

私の背丈よりも余裕で高いハイビスカスです。

 

そんな何でもできる彼は

今ロシアのウクライナへの軍事侵攻により

本国での徴兵制度のため一度帰国すると

再度イタリアへ(というか海外へ)戻って来れなくなる為

一時帰国ができない状況です。

 

 

18歳から60歳までの健康な男子は徴兵対象という事で

自由に海外に出られないのが現状です。

なので同じように侵攻時に国内にいた息子さん達は

パパに会いにイタリアに来るとか又は留学やお仕事で

海外に・・・というのが一切できません。

 

 

幸い彼のファミリーは侵攻区域とほぼ反対側に位置する場所らしく

今のところご家族に大きな被害はありません。

ウクライナといっても広くて場所によって状況はだいぶ違うそうです。

 

 

そんな彼は状況が落ち着くのを待って

その日のためにせっせとイタリア製の工具や

日用品を一生懸命買い置きしています。

帰国できる状況になったらそれらを全部持ち帰って

車の修理工場をオープンするのが目標なんだそうです。

 

ウクライナとイタリアの物価や為替の違いを利用して

イタリアの日用品などをセールを

うまく駆使してたくさん買っておくのだそうです。

 

 

なんだか夫と同じ歳とは思えない笑い泣き笑い泣き笑い泣き

大災害や今回のような軍事侵攻など非日常的なことが起こると

その状況の中で人は一気にサバイバルモードなって

時に自分の能力以上の力を発揮するのかもしれません。

 

 

彼の頑張りを生で見た夫は

フィレンツェに帰ってきた後

処分予定だった息子の自転車を

新しいのを買う前に

何とか直して使ってもらうと言い出し

自分で分解して色々試した後

自転車屋さんに必要な部品を注文して

来週には整う予定だそうです。

 

おかげさまで必要な工具と部品を購入しただけで

トータル30EURO(4000円ちょっと)で済みました。

 

新しいの買っていたら最低150EURO(2万円弱位)は

出費していたと思います。

 

 

これからイタリアは秋冬にかけて

光熱費が爆上がりする予定です泣

それを前に私にとっても夫にとっても

いいお手本を見せていただいた氣がします。

 

 

 

一日も早く状況が落ち着いて

またウクライナの人達が

自由に行き来できる日が来るのを祈るばかりです。

 

 

ロシアへの経済制裁もイタリアは

制裁してる場合ではない位の

経済的痛手を負っています。

今後もっとその影響が表に出てくると思います。

 

 

Gさんの日々がんばる姿を見て

どんな事があっても地球上のどこにいても

家族や愛する人たちとちゃんと繋がって

今自分ができることを一生懸命やる。

 

これに尽きるな!と思います。

 

 

あれこれ考えすぎて悲観して

もうだめ~と泣いていても何もかわらない。

 

 

本当のリアルサバイバルを感じた貴重な体験でした。

Gさんありがとう!!

 

 

 

 

そんなこんなで久しぶりに滞在したサルデニア島。

もう大満足の1週間でした。

 

カリアリの空港から飛び立った直後。

カリアリ上空から見た街の写真です。

 

もう愛着度120%です。

 

短期間だったけど

私は確実にこの土地に触れて

いいエネルギーをたっぷりいただきました。

いい人たちがたくさん住む土地。

カリアリフォーエバー笑

 

 

来年もまた絶対来るから。

と、心の中でお約束です。

 

 

イタリア経済が(っていうか地球環境そのものが)まだ大丈夫だったら

老後は夫とサルデニア島に移住したいね♡とそんな事を話していました。

 

 

 

サルデニア島滞在のお話はこれで最終回(笑)です。

来年また行けるように頑張りまーす♪

 

 

 

 

 

 

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

Buona giornata!

よい一日を!!