こんにちは、
岡田です。
前回は「歩いてひざを傷めたAさんの勘違い」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12445847920.html
ウォーキングは内臓に良い健康法ですが、
正しい歩行姿勢で歩けない状態で無理をすると傷める、
筋トレと併せて行うのもリスクが高いという内容でした。
前回は第一の矢「潤滑整復術」関連の話でしたが、
今回も第一の矢に関連したお話、
「骨盤と股関節の「ゆがみ」による歩行困難」です。
骨盤と股関節に強いゆがみがあると、
どんな症状が出るのか、
参考にしていただければと思います。
---------------------------
歩行整体メソッドとは、
三本の矢による回復から若返りまでの仕組み。
第一の矢 ゆがみの潤滑整復術
第二の矢 ゆがみのトレーニング
第三の矢 ゆがまないセルフケア法
---------------------------
最近、歩行困難で来院されたIさんのケース。
これは、骨盤や股関節の強いゆがみがある例です。
ゆがみの実態を顕著に示す症例なので、
似たような症状で悩む向きには参考になるでしょう。
私が定義しているゆがみとは、
主に骨盤や股関節の潤滑が低下しており、
それが全身に影響している場合を指します。
もう少し具体的にいうと、
特に骨の変形など器質的な問題がないのに、
関節可動域が制限され機能が損なわれている状態。
つまり、コアの関節がうまく動かないので、
不自由しているという症例を紹介します。
Iさんの場合はまさにこれで、
50代半ばにして杖をつかないと歩けない状態です。
あちこちのクリニックを渡り歩き、
理学療法をはじめ様々な療法を受けたものの、
何をやってもコレといった効果は感じない、
こんな悩みを抱えて来院されました。
千葉県在住ながら実家が関西なので、
こちらに来られた時を利用して、
2日間の集中コースを受けることになりました。
Iさんは10年前から、徐々に歩きにくくなり、
1年前から一段と悪くなっているそうです。
15年前に椎間板ヘルニアの既往はありますが、
特に因果関係は指摘されていないようで、
X線や各種検査でも異常なしとのことです。
●まずはチェック
歩様を観察すると、
股関節と仙腸関節の動きが著しく制限されており、
一昔前のロボットが歩いているような、
転倒しないようにバランスを取りながらの歩行。
右は特に不自由で下垂足でつま先が持ち上がりにくい状況。
このように、転倒リスクが高いので杖が必要なのです。
つづいて、診察ベッドにてチェック。
左股関節の内外旋があわせて40度、
右股関節は外旋が30度で内旋は20度と、
股関節の潤滑は著しく制限されています。
つづいて、
仙腸関節もさび付いているように潤滑が低下しています。
さらに、腰椎の椎間関節も下位腰椎の潤滑が低下、
腰椎間の動きも制限されており、
目も当てられないような状況です。
これほどの症状にはめったにお目にかかりませんが、
典型的なゆがみによって起こる潤滑不全症状です。
●潤滑整復術の施術(第一の矢)
潤滑不全の現状を骨模型で説明、
関連の複数関節の施術が必要なことを話し、
了解を得たうえで施術開始です。
これらに対して行うことは、
1.股関節に対する潤滑整復術、
2.仙腸関節に対する潤滑整復術、
3.腰椎椎間関節に対する潤滑整復術、
それぞれ整復術後に可動域の変化をチェックし、
つぎに進むというパターンで、
1.2.3.を繰り返すという施術を延々と繰り返します。
最後は、足先から腰椎までをチェックして終了。
結果は、毎回少しずつですが、
機能は回復してきています。
まだ正常範囲までは届きませんが、
何をしても一向に変化が無かったので、
ソレと比べると全然違うとのコメントをいただいてます。
歩き方は着実に滑らかになり、
歩幅が広くなって歩くスピードも上がりました。
現在3回の施術を終えたところですが、
まだまだ上積みが見込める状況なので、
次回もこちらに来られる際に施術を希望されています。
毎回、施術時間は約60分、
しばらく真剣勝負がつづきそうです。
●まとめ
これが、強いゆがみ(潤滑不全)に対する
潤滑整復術の最前線の現場です。
潤滑不全に対しては、
潤滑させる骨同士の軸を合わせて、
じわ-っと圧を加えるという、
穏やかな面圧で潤滑整復術は行います。
「ずれている関節を動かす」とか、
「ポキポキ瞬発力を加えて矯正する」など、
傷めるリスクのある施術は一切しません。
なぜなら、
「身体は正常を知っているので身体の声に従うだけ」
こんな身体の声とやりとりするような施術だからです。
Iさんが本来の健康状態を取り戻すことを願いながら、
潤滑整復術(第一の矢)からの卒業を目指します。
そこまでいけば次のステップ、
第二の矢(姿勢矯正トレーニング)または、
第三の矢(整体歩行と筋肉絞り体操)に進めます。
こんな感じで、
本当に健康体になるまでサポートできるのが、
歩行整体メソッドというシステムです。
今回は、一症例の途中経過をお伝えしましたが、
これが誰かのヒントになることを祈ります。
---------------------------------------
(筋肉絞り体操・足腰サポート編)セミナー
・4月 6日(土)18~20時(天王寺)
・4月17日(水)14~16時(心斎橋)
・4月26日(金)14~16時(天王寺)
・5月13日(月)18~20時(天六)
・5月18日(土)18~20時(天王寺)
・5月31日(金)14~16時(天王寺)
・6月 5日(水)18~20時(天六)
70歳までの元気な方・各7~10名限定
【セミナーのお申し込みはこちら】
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プライベートやブログに書けないことはメルマガで。
岡田です。
前回は「歩いてひざを傷めたAさんの勘違い」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12445847920.html
ウォーキングは内臓に良い健康法ですが、
正しい歩行姿勢で歩けない状態で無理をすると傷める、
筋トレと併せて行うのもリスクが高いという内容でした。
前回は第一の矢「潤滑整復術」関連の話でしたが、
今回も第一の矢に関連したお話、
「骨盤と股関節の「ゆがみ」による歩行困難」です。
骨盤と股関節に強いゆがみがあると、
どんな症状が出るのか、
参考にしていただければと思います。
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歩行整体メソッドとは、
三本の矢による回復から若返りまでの仕組み。
第一の矢 ゆがみの潤滑整復術
第二の矢 ゆがみのトレーニング
第三の矢 ゆがまないセルフケア法
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最近、歩行困難で来院されたIさんのケース。
これは、骨盤や股関節の強いゆがみがある例です。
ゆがみの実態を顕著に示す症例なので、
似たような症状で悩む向きには参考になるでしょう。
私が定義しているゆがみとは、
主に骨盤や股関節の潤滑が低下しており、
それが全身に影響している場合を指します。
もう少し具体的にいうと、
特に骨の変形など器質的な問題がないのに、
関節可動域が制限され機能が損なわれている状態。
つまり、コアの関節がうまく動かないので、
不自由しているという症例を紹介します。
Iさんの場合はまさにこれで、
50代半ばにして杖をつかないと歩けない状態です。
あちこちのクリニックを渡り歩き、
理学療法をはじめ様々な療法を受けたものの、
何をやってもコレといった効果は感じない、
こんな悩みを抱えて来院されました。
千葉県在住ながら実家が関西なので、
こちらに来られた時を利用して、
2日間の集中コースを受けることになりました。
Iさんは10年前から、徐々に歩きにくくなり、
1年前から一段と悪くなっているそうです。
15年前に椎間板ヘルニアの既往はありますが、
特に因果関係は指摘されていないようで、
X線や各種検査でも異常なしとのことです。
●まずはチェック
歩様を観察すると、
股関節と仙腸関節の動きが著しく制限されており、
一昔前のロボットが歩いているような、
転倒しないようにバランスを取りながらの歩行。
右は特に不自由で下垂足でつま先が持ち上がりにくい状況。
このように、転倒リスクが高いので杖が必要なのです。
つづいて、診察ベッドにてチェック。
左股関節の内外旋があわせて40度、
右股関節は外旋が30度で内旋は20度と、
股関節の潤滑は著しく制限されています。
つづいて、
仙腸関節もさび付いているように潤滑が低下しています。
さらに、腰椎の椎間関節も下位腰椎の潤滑が低下、
腰椎間の動きも制限されており、
目も当てられないような状況です。
これほどの症状にはめったにお目にかかりませんが、
典型的なゆがみによって起こる潤滑不全症状です。
●潤滑整復術の施術(第一の矢)
潤滑不全の現状を骨模型で説明、
関連の複数関節の施術が必要なことを話し、
了解を得たうえで施術開始です。
これらに対して行うことは、
1.股関節に対する潤滑整復術、
2.仙腸関節に対する潤滑整復術、
3.腰椎椎間関節に対する潤滑整復術、
それぞれ整復術後に可動域の変化をチェックし、
つぎに進むというパターンで、
1.2.3.を繰り返すという施術を延々と繰り返します。
最後は、足先から腰椎までをチェックして終了。
結果は、毎回少しずつですが、
機能は回復してきています。
まだ正常範囲までは届きませんが、
何をしても一向に変化が無かったので、
ソレと比べると全然違うとのコメントをいただいてます。
歩き方は着実に滑らかになり、
歩幅が広くなって歩くスピードも上がりました。
現在3回の施術を終えたところですが、
まだまだ上積みが見込める状況なので、
次回もこちらに来られる際に施術を希望されています。
毎回、施術時間は約60分、
しばらく真剣勝負がつづきそうです。
●まとめ
これが、強いゆがみ(潤滑不全)に対する
潤滑整復術の最前線の現場です。
潤滑不全に対しては、
潤滑させる骨同士の軸を合わせて、
じわ-っと圧を加えるという、
穏やかな面圧で潤滑整復術は行います。
「ずれている関節を動かす」とか、
「ポキポキ瞬発力を加えて矯正する」など、
傷めるリスクのある施術は一切しません。
なぜなら、
「身体は正常を知っているので身体の声に従うだけ」
こんな身体の声とやりとりするような施術だからです。
Iさんが本来の健康状態を取り戻すことを願いながら、
潤滑整復術(第一の矢)からの卒業を目指します。
そこまでいけば次のステップ、
第二の矢(姿勢矯正トレーニング)または、
第三の矢(整体歩行と筋肉絞り体操)に進めます。
こんな感じで、
本当に健康体になるまでサポートできるのが、
歩行整体メソッドというシステムです。
今回は、一症例の途中経過をお伝えしましたが、
これが誰かのヒントになることを祈ります。
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(筋肉絞り体操・足腰サポート編)セミナー
・4月 6日(土)18~20時(天王寺)
・4月17日(水)14~16時(心斎橋)
・4月26日(金)14~16時(天王寺)
・5月13日(月)18~20時(天六)
・5月18日(土)18~20時(天王寺)
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