こんにちは、
岡田です。


前回は胸郭障害の整復術と予防法をお伝えしました。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12319209101.html


今回は、具体的な症例を通じて、
イメージしていただければと思います。


Sさんは、40代の女性
府外にお住いで事務仕事をされています。

6か月前から頚部のこり感と、
2か月前から左手のしびれが現れ、
友人の紹介で来院されました。

病院ではX線とMRIの検査の結果、
ストレートネックがあり、
頚椎の椎間板ヘルニアでしびれているので、
治すには手術が必要とのこと。


今まで健康だったこともあり、
お先真っ暗でうつ状態になってしまったといいます。

そんな落ち込んでいたときに
友人からの電話で当院のことを知り、
ダメもとで来院されたようです。

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原因をお聴きすると、
半年前にスポーツクラブでダンベルを持ち上げた際に、
左胸に違和感を覚えたのがキッカケで、
他に痛めた記憶はないとのこと。

症状は、
首のこり感と左手のしびれがあるということです。

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続いて検査を行いました。

これは全身の骨格のゆがみを診る検査ですが、
何か所かの異常が見つかりました。


・仙腸関節の潤滑不全

左の仙腸関節に潤滑不全があり、
軽い「ゆるみ腰」が発生していること。


・胸郭のゆがみ

胸郭にある130以上の関節が部分的に潤滑不全となり、
胸郭の機能が低下している状態。


・頚胸椎移行部の潤滑不全

第7頸椎と第一胸椎の周辺が潤滑不全となり、
首の付け根がこわばって動きにくい状態。


・上位、中位頸椎(左)の潤滑不全

第1~3頸椎の椎間関節が潤滑不全となり、
首が左側に回旋しにくい状態。

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続いて施術開始。

1.「左ゆるみ腰」に対して、
仙腸関節に潤滑整復術を行う。

横向きに寝た姿勢で関節に潤滑整復術を施す。

直後、仙腸関節の動きが正常に戻ったことを確認する。


2.胸郭の潤滑整復術を行う。

背部は上から下に器具を使って面圧を加え、
胸部は下から上に水圧整復を行う。

直後、胸郭の動きが改善してことを確認する。


3.頸椎の潤滑整復術を行う。

座った姿勢で頚胸移行部の潤滑整復術を実施し、
首の付け根の動きが改善したことを確認する。

つづいて、仰向けに寝た姿勢となり、
頭上方向から軸圧をかけ潤滑整復術を実施し、
首の回旋が改善したことを確認する。


最後に、全身の動きが改善をSさんに確認してもらい、
はじめの状態との変化していることを確認する。

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つづいて体操指導。


胸郭と首回りを軟らかく滑らかにするのが目的。


1.バランスボールを使って体幹をゆるめる。

2.フロントブリッジとクランチ、
2種類の腹筋運動を行う。

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初回終了後の検査では、
手のしびれは10→5程度に軽減しました。


その1か月半後、3回の来院で、
たまに気になる日がある程度まで改善しました。


Sさんのコメントは、

「病院で手術しかないと言われて、
ガックリ落ち込んでしまいましたが、
これならもう大丈夫です。
これからは、しっかり運動します。」



実際の胸郭障害の初診施術はこんな感じです。
時間は1時間、2回目からは30分ぐらいです。


万人向けの情報ではありませんが、
この情報がお困りの方の参考になれば幸いです。

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