岡田です。
こんにちは。 

前回は夏場の腰痛の解消法-他力編-でした。
http://ameblo.jp/baffaro7/entry-12298757326.html
今回は、筋・筋膜性の腰痛について。


ぎっくり腰で医療機関に行き、
X線検査で異常が見つからない場合、
筋・筋膜性の腰痛といわれることが多いです。


(筋・筋膜性の腰痛の9割は骨盤の障害)

35年以上の間、腰が痛い人を見てきた感想としては、
筋・筋膜性の腰痛は意外に少ないです。

たぶん、スポーツ現場では多いでしょう。


私の見た限りでは、
筋・筋膜性の腰痛の実態は
9割がた「骨盤の障害」です。

筋・筋膜性の腰痛と診断される腰痛の実際は、
骨盤の仙腸関節性の腰痛です。


(本当の筋・筋膜性の腰痛は意外と少ない)

いわゆる仙腸関節の潤滑障害の
「ひらき腰」「かみ込み腰」が一番多く、
残りが筋・筋膜性の腰痛です。
比率としては9対1ぐらいでしょうか。


スポーツの現場では、
接触や衝突などで多いですが、
日常生活の中ではあまり見かけません。

臨床の場では、腰痛の1割程度と少数派。
しかし、少ないけれども確かに存在します。

筋・筋膜性の腰痛は、その名の通り、
筋肉や筋膜(筋肉表面を覆う薄い膜)を
痛めることによって起こる腰痛です。



(筋・筋膜性の腰痛ってどんな症状?)


腰の曲げ伸ばしなどで特定の筋肉が痛む、
腰にある筋膜を伸ばすと痛むなど。

前にかがもうとした時に腰の筋肉の一部分が、
上下にピーンと張り裂けそうに痛いなど。


「痛めた筋肉を使わない姿勢や動作では全く痛まない」、
こんな筋・筋膜性の腰痛の特徴があります。

また、その他の症状としては、
腰の筋肉の一部が腫れ上がって熱を持たり、
痛い部分を押さえると激痛という炎症症状がでます。



(どんな原因で筋・筋膜性の腰痛は起こるのか?)

一番多いのは、スポーツや仕事での使いすぎ。
くり返し、同じ筋肉に負担がかかる場合です。

たとえば、中腰の姿勢や前屈みの姿勢を繰り返すケース。

筋疲労が原因で、
筋肉やそれを包む筋膜が音を上げて痛めるのです。

40代以上の年齢にもなると筋力の低下をはじめ、
瞬発力や柔軟性の低下からハードなスポーツでは
筋肉がギブアップして起こることがあります。

 
 
(その対処法は)

まず、自分でできる対処法からいきましょう。

 
筋肉を痛めた部分がハッキリ分かれば、
痛みの出ない姿勢で安静を保ち氷のうで冷やします。

蓄冷材や保冷剤では効果が弱いので、
必ず、氷水で冷やします。

軽くなでるように、
氷のうでアイスマッサージするのも良い方法です。


冷やす時間は、
熱が引くまで続けてもよいでしょう。
冷却箇所が広範囲になる場合は、
体が冷えないように足やお腹を温めます。


局所の安静について。

今はコルセットやテーピングが主体ですが、
意外に効果が高いのは昔ながらのサラシです。

一反の物を半分の幅に折り曲げ、
それを、骨盤部分から背中まで巻いていきます。

サラシは伸縮性がないので固定力が高く、
いわば簡易ギプスですから、
痛めている筋肉を安静に保つことで回復を早めます。



   
(他力による方法)


一つは、鍼治療です。

急性期の場合は、痛めている筋肉に対し弱刺激する方法、
回復期になると、鍼を打ったまましばらく放置しておく方法、
こんなやり方で、回復促進することができます。


二つ目は、高気圧カプセルです。

これも回復期によく利用されていますが、
1時間の使用で3~4日の間は回復力が倍増します。
週に2回の利用で高回復力をキープできるわけです。

 
今回は、筋・筋膜性の腰痛にフォーカスしましたが、
そう診断されている人の9割は骨盤の障害。

筋肉ではなく、
骨盤周りが痛む場合は全く対処法は変わります。


次回はこの残り9割への対処法をお伝えします。

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