こんにちは。
岡田です。

今回は、Oさんの「首下がり」の報告。
「首下がり」が3ヶ月で回復したドキュメント。

「首下がり」で困っている方は山ほどいるので、
回復のヒントにはなるでしょう。


Oさんは60代の女性

2年前に発症。
病院では3ヶ所の頸椎ヘルニアと診断され、
数か所の医療機関や治療院を受診したが、
全然改善しなかったとのことで来院。


12月に初めて来院後、
積雪などで来院できずに、
ようやく2度目の来院となりました。





上は初回検査時の写真。
姿勢を正して真正面を向いた状態で撮影。

当時のOさんはこれ以上頭を持ち上げられず、
「正面を向いていた」とのこと。





下は3月来院時の施術後、
同じく正面を向いた状態で撮影。


2回の施術と指導でまるで別人の様、
ここまで劇的に変わったのは初めてです。


では、いったい何が起こったのか。


初回12月を振り返ってみましょう。
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いつも行っている
十数種の徒手検査を行いました。


その結果は・・・


・左の仙腸関節の「かみこみ腰」
左のしりもちによってテコの原理で発生。
仙腸関節がロックして動きにくい状態。

・右の仙腸関節の「ひらき腰」
「かみこみ腰」の影響で、
反対側の仙腸関節が開いた状態。

・胸郭の潤滑不全
胸郭の柔軟性が低下し、
こわばって換気効率が落ちている状態。

・頚胸椎移行部の潤滑不全
「かみこみ腰」+胸郭の潤滑不全の影響で、
首の付け根がこわばって動きにくい状態。

・頭頚椎移行部の潤滑不全
首下がりによる強い首の回旋制限。


これだけの異常が見つかりました。


西洋医学の検査との違いは、
動きの中で発生する障害を検出する点です。

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つづいて治療開始。

1.「左かみこみ腰」と「右ひらき腰」の
仙腸関節の関節整復術を施術。

左右の仙腸関節の潤滑は正常になり、
滑らかな関節の動きを取り戻す。


2.背中の筋肉のこわばりに対して、
筋肉整復術を施術する。


3.胸郭全体の関節整復術により、
胸郭のこわばりは軽減し胸が開くようになる。


4.頚胸椎移行部の関節整復術により、
潤滑を取り戻し首が前後左右に動かしやすくなる。


5.頭頚移行部の関節整復術により、
潤滑を取り戻しロックしていた首の回旋が可能に。

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つぎに体操指導開始。

1.ストレッチポールが自宅にあるそうなので、
毎日、背骨伸ばしと胸開きをしてもらう。


2.座った姿勢で腰送り。
両手で骨盤を起こしてもらい、
体幹に力を入れる体操を指導。
これも毎日行ってもらう。


3.立った姿勢で腕ふり。
肘を後ろに引いて腕を振って、
肩甲骨を動かしてもらう。


4.あおむけで頭を上げる運動。
首の筋力強化と首下がり防止運動。

これらを毎日、
次回の来院まで行ってもらう約束をする。

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2回目の来院時には、
すでに7割がた回復しており仕上げの段階。
初回とほぼ同じ施術を行う。


治療終了後。

首下がりはほぼ正常となり、
2か月後、気になるようだったら来院、
ということで経過観察となりました。


こんな経過で回復しましたが、
いつも、こんなに劇的に良くなるとは限りません。

何かの参考になればうれしいです。

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