こんにちは。
岡田です。


今回は背骨の痛みの治療風景。


竹田 浩さん(仮名)は46歳の男性。
 
事務仕事中心で毎日パソコンを長時間使用。
3年前から首・肩・背中・腰など背骨全域と、
その周辺のこり感、痛みを感じるということです。

 
岡田「姿勢や長時間のパソコンが原因だとお考えですか?」

T氏「そうだと思います。あと関係があるとすれば、
  5年前に仙骨を骨折したことでぐらいです」
           
岡田「それは関係あるかも知れませんね」
  「骨折や打撲、捻挫が原因のゆがみや障害は多いですよ」

T氏「腰は分かりますが、首や肩まで影響があるのですか?」

岡田「背骨を通じて全身に及ぶわけです。
  骨盤から上へ影響が広がっていくパターン圧倒的です。」

T氏「その辺のところも診て頂けますか?」 

岡田「了解しました。徒手検査でハッキリ解ります。
  では、さっそく検査しましょう。」


 
1.立った姿勢での検査
 
前屈、後屈をして、動き方、範囲、張りや痛みをチェック。

2.座った姿勢での検査
 
首の回旋、大きく口を開けての回旋、側屈、頭の熱感
肩関節の動きや反応などを調べます。

ベッドに腰掛けた状態のままで、
両肩を使って背中を左右に捻ります。

3.あお向けでの検査

ベッドに仰向けに寝て、骨盤の押圧、母趾の背屈力、
足関節の動き4種類、膝の屈伸状態、股関節の動き3種類、
下肢の知覚検査を行います。

4.うつ伏せでの検査

胸椎、腰椎、仙骨の圧痛、足の持ち上げ、膝の屈曲を診ます。   
 
10分ほどの間に検査します。

問診と併せて上の検査をすると様々な情報が読み取れます。
各パーツのゆがみをはじめ、全身のゆがみまで。
過去の外傷の瘢痕、内臓の機能失調までわかります。
 
(検査が終了して骨模型を使って説明をする。)


岡田「検査の結果、左のかみこみ腰が見つかりました」
  「仙骨骨折と同時に痛めた可能性が高いですね」
  「まず、これを正常に戻しましょう」

T氏「お願いします」
     
体全体の情報をメモリーするために触診した後、
関節に対しての潤滑整復術を行う。

整復後「かみこみ腰の消失」を確認し終了。

T氏「背骨のつっかえが取れ軟らかくなった感じです。」 


初診時の所要時間は30分。



(2週間後、二回目の来院)

岡田「前回の治療後何か変化はありましたか?」

T氏「腰、首の痛みは無くなりました。」
  「あと背骨に少し痛みが残っているんです。」

岡田「これは椎間関節性の痛みですね。
   かみこみ腰は大丈夫なので今日はそこを重点的に治療しますね」


(ここからが椎間関節痛の治療開始)


(少しゆるみがある左右の仙腸関節を整復術で整え、
 椎間関節痛を除去する下準備をする。)

(胸椎から腰椎まで17本の椎骨と関節をチェックした上で、
うつ伏せに寝た姿勢で椎間関節まわりに整復術を施します。)

(関節の動きと痛みの消失を確認した上で)

岡田「関節のつながりは良くなりましたが、具合はいかがですか。」

T氏「ずいぶん楽です。体が捻れるようになりました。」

岡田「2回で症状はすっかり取れましたね。」

  「この痛みは姿勢や生活習慣が原因なので、
   姿勢矯正とストレッチで疲労を溜めないこと、
   抜本的には歩行整体が必要ですね。」

T氏「わかりました。できることから見直します。」

所要時間20分


(椎間関節痛を訴えられる方は、
骨盤や頚部、胸郭の機能失調との合併症が多い。)
     

ほとんどの椎間関節痛は単独に起こるのではなく、
骨盤や股関節、首肩などの不調とともに発症する。
だから、背中だけ治療しても治らず繰り返す。

また、姿勢など生活習慣によるものは、

姿勢の矯正、硬くなった筋肉の柔軟化、
弱っている筋肉の補強とともに、
歩行整体によって全身を整えるのが最善の策。


ちょっとわかりにくい内容でしたが、
背骨まわりが痛い場合は参考にしてください。


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