こんにちは。
岡田です。

今回は症状について。
腰椎から頚椎まで説明します。


椎間関節性の症状は、
部位や程度によりいろいろです。

軽度のものでは、
局所的に背骨が硬いという感じであったり、
背筋が張っているなど不快感がします。

さらに、
椎間関節の潤滑が悪くなったり、
関節の急性炎症が起きれば、
まわりの軟部組織に痛みが出てきます。


では、腰椎、胸椎、頚椎
それぞれについて説明しましょう。


1.腰椎の痛み

腰椎椎間関節の場合は、
前かがみになると、
腰骨の付け根のあたり、
または、その上が痛むという症状が出ます。

痛むところの周辺の筋肉が張って、
かがみにくい、反りにくいこともあります。

背中を前に曲げた時には痛むのですが、
背中を後ろに反らした時の痛みは、
前屈時に比べ軽いのが特徴です。

急性の場合でも比較的軽く、
椎間関節の潤滑が良くなれば治ります。


・後屈時に痛む場合

側屈といって横方向に曲げた場合、
回旋といって背中を捻る動作を行っても、
骨盤やその他の合併症がない場合、
動きは硬いですがそれほど痛みません。

痛む場合は、
骨盤の潤滑不全があります。
  

2.胸椎の痛み

胸椎椎間関節の障害では、
背中の回旋時に痛みが強く出ます。

特に、腰椎との移行部にある
12番目の胸椎の障害では、
やや下に痛みが出るので腰の痛みと感じます。

それよりも上に行くほど、
痛みは軽度になりますが、
背中が苦しいとか、
つまるという感じに変わってきます。
 
胸椎椎間関節の障害では、
前屈や後屈の痛みは出なくなり、
前屈時のお尻の張りとか、
後屈時の背中のつまり感として現れます。

また、側屈では、
胸や背中が苦しいという感じの
つまり感が出る場合があります。


3.頚椎の痛み

頚椎椎間関節の障害では、
同じ頚椎といっても、
上と下で症状は大きく異なります。

一番上にある第一頚椎は、
頭と背骨をつなぐパッキンの役割を果たしており、
特に障害が多い場所です。

ここに問題(前後左右方向のずれ)が生じると、
障害側に首の回旋が出来なくなります。

ひどい場合は、障害側には、
ほとんど回旋出来なくなります。

軽度の場合でも、
左右で回旋の角度に差が生じます。

たとえば、
右側には回るけれど左側には回らないという状態。


これが第3頚椎だと少し変わってきます。

第一頚椎と同じように回旋障害が出るのですが、
口を開けた状態での回旋が制限されます。

また、第3頚椎はとても重要なところで、
障害が発生すると様々な症状が出現します。


たとえば、顎関節症(がくかんせつしょう)といって、
アゴが引っかかって口が開けにくくなったり、
目、耳、のど、鼻などに多種多様な症状が出ます。


第7頚椎までくればさらに症状が変わります。

椎間関節の障害は回旋ではなく左右の側屈、
つまり首を横方向に倒す動作が障害側で制限されます。

また、下位頚椎では前後屈時、特に後屈時で痛みます。

そして、程度により、
手のシビレや首の付け根の痛みが出ることもあります。
 

上の3つ、頚椎、胸椎、腰椎
ともに共通していることは、
立位、つまり背骨が立っている姿勢では、
急性の炎症があってもあまり痛まないこと。

前後屈、側屈、回旋といった
動きの中で痛むことです。


多いパターンは、
腰椎では前屈みになると痛むケース、

胸椎では左右の回旋で痛むケース、

頚椎では下から上を見上げる姿勢の前後屈、
あるいは左右の回旋で痛むケースがよく見られます。
 

最後に首肩こりとの関係について少々。

椎間関節に障害が出ると腰椎カーブが減少します。

すると、それに対応して
首もストレートネックといって、
カーブが少なく真っ直ぐになり、
首肩にこりが出ます。


胸椎椎間関節の障害では、
胸椎と肋骨との関係に歪みが生じ、
胸郭が捻れたり硬くなったりして、

肩甲骨の内側や背中にこり感が発生します。


頚椎椎間関節の障害では、
ダイレクトに首肩のこり感が現れますので、
首肩こりという症状になります。
 

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