こんにちは。
岡田です。


今回は「かみこみ腰」の実態を、
治療風景からお伝えしたいと思います。
あなたの「かみこみ腰」発見できるかも・・

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骨盤(仙腸関節)の障害は、大きく分けて2つ。
仙腸関節のネジが緩んだ状態が「ゆるみ腰」
ネジが締まって固まった状態が「かみこみ腰」
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Kさんは40代女性。
 
1年前テニスの練習中に
右臀部(おしり)から右大腿後側(ふともも)と
右膝関節(ひざ)を痛めたとのこと。

しかし、練習中に痛めた記憶はなく、
気づいたら痛みが出ていたようす。
 
テニスは週に2、3回、
サポーターをして痛みをこらえて継続中。
 
 
一般的には、使い痛みということになりますが、
「かみこみ腰パターン」ピンときたので、
さらに突っ込んで聞いてみました。


◇岡田「痛みが出る前に転んだり、
しりもちをついたことは無かったですか?」

◆Kさん「はい。たぶん無かったと思います」
     
まずは空振り! 
      

◇岡田「では、検査をしていきますね。」
「まず、廊下を歩いてみて下さい。」

(歩き方で「かみこみ腰の有無」が読み取れる)


「つぎに、気を付けの姿勢で立って頂けますか。」
「前屈みと背中を反らしてください。」

(体の捻れの具合や柔らかさ、痛みなどを調べる)


「こちらにお座り下さい。」

(背中を捻ってみて左右の違いを調べる)
 

「ベッドに仰向けで寝て頂けますか。」

(足の親指の力を左右で比べる。骨盤の上に軽く手を当てる。
左右の膝を曲げ高さやつまり具合を比較する。
股関節のひらき具合や捻ったときの抵抗を調べる。
両足の知覚を検査器で調べる etc.)


「ベッドにうつ伏せで寝て頂けますか。」

(膝を曲げたときの抵抗、足腰の筋肉の硬さ、
仙骨を圧迫した感覚、足の付け根からもち上げ時の左右差。
脊柱の圧痛、左右仙腸関節の知覚の差を調べる)


◇岡田「検査の結果、右のかみこみ腰が見つかりました。」
「痛みが出る前の1ヶ月間で、
しりもちをついて転んだことはありませんか?」

(骨模型を使って「かみこみ腰」について簡単な説明をする)
     

Kさん「そういえば・・痛みが出る何日か前に、
テニスの練習中、後ずさりした時に滑って、
後ろに転んだことがありました。」
「大したことなかったので気にしていませんでした。」


◇岡田「しりもち時に仙腸関節がかみこみ動かなくなります。
一度そうなると、自然には治りにくいのですよ。」
「Kさんの症状は、かみこみ腰の典型的な症状です。」


◆Kさん「近所の整骨院や整形外科では「使い痛み」
といわれましたが、しりもちが原因なんですか?」

 
◇岡田「直接原因は、しりもちのようですね。」
(治療方法や料金など説明し同意のうえ)
「それでは治療していきましょう。」


◆Kさん「この痛みが治るのなら、お願いします。」


◇岡田「了解しました。」
「それでは、右上で横向きに寝て下さい。」

(無痛の骨盤整復法でかみこみを取り処置する。
その後、再度検査を行い、
かみ込みが取れているのかチェックし終了。)

◇岡田「治療後、かみこみは取れましたが、
関節面の潤滑が本来の状態まで戻るのには、
あと3回ほどかかりますので、
1週間以内にまたご来院下さい。」


◆Kさん「今、痛みを感じません。
すごい!びっくりです。」
(起き上がって体をねじったり前屈したりする)


◇岡田「よかったですね。かならず良くなりますので、
治るまでは、テニスをやりすぎないようにして下さいね。」


◆Kさん「ありがとうございました。
また来週こさせて頂きます。」

(その後3回の来院で、おしりから太ももの痛みは消失。
ひざの痛みだけ残りテニスをすると痛む。
筋力強化を指導しながらテニス後に膝の治療を継続。)


【ポイント】

「かみこみ腰」は、しりもちが原因の場合が多い。
しりもち後、数日から1ヶ月後に症状を自覚するので、
本人は、しりもちとの因果関係を認識しにくい。

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