こんにちは。
岡田です。


今回は「かみこみ腰」の特徴について。

 
・かみこみ腰と腰椎椎間板ヘルニアの違い

よく間違われる例として、
かみ込み腰と腰椎椎間板ヘルニアがあります。

かみこみ腰の何割かは、
腰椎椎間板ヘルニアと診断されます。

なぜなら、症状が似ているからです。

共通する症状に、
片側のシビレや坐骨神経痛があります。

お尻から大腿の後ろ側に痛みが走ったり、
ひざから下にシビレが出たりするのです。


椎間板ヘルニアは、
髄核が脱出した側に症状が出ます。

かみ込み腰の場合は、
尻もちでぶつけた側、
仙腸関節がかみ込んだ側に症状が出ます。


レントゲン検査では、
どちらの場合もハッキリと写りません。

MRI(核磁気共鳴)検査では、
椎間板ヘルニアの場合は、
シビレ側に髄核が脱出している像が写ります。

ただし、ヘルニアがあっても
症状が現れない人もあるので、
MRIだけで結論ずけるまではいきません。

 
一方、かみこみ腰の場合は、
MRI検査には現れません。

骨盤のかみ込みという微妙な違いは、
読み取りが困難でわからないのです。


あお向けに寝て、
片足を伸ばしたまま持ち上げる検査では、
両者の違いがハッキリ出ます。

椎間板ヘルニアでは、
太ももの後ろに強い痛みが出ますが、

かみ込み腰の場合は、
90度近く上がることも珍しくありません。


岡田の見立てでは、
椎間板ヘルニアの過半数は、
じつは、かみ込み腰と考えています。

なぜなら、
椎間板ヘルニアと診断されていても、

当研究所の検査でかみこみ腰と判定の場合、
かみこみ部分を整復すると、
症状がすっかり消えるからです。

椎間板ヘルニアの場合は、
症状が劇的に変わることはありません。


・かみこみ腰の姿勢と歩様

つぎに、かみこみ腰の姿勢と歩様について。

立った姿勢では仙腸関節にかみこみがあると、
前屈みの姿勢を取るのが特徴。
 
ちょうど、姿勢の良かった人が急に年を取り、
背中がまがったような姿勢です。

歩き方は、
地面をたたくように着地するので足音が大きく、
左右の足音に違いが現れるので、
足音で特定できることもあります。


・かみこみ腰はせんべい布団が苦手

かみこみ腰になると、
あお向けに寝る姿勢は苦手になります。

はじめは仰向けに寝ていても、
だんだん寝苦しくなり、
クルッと横を向いたりうつ伏せになります。

かみこみ腰の方は、
ゆるみ腰の場合とは正反対で、
あたりが硬い布団やベッドが苦手なのです。


・かみこみ腰はウォーキングで悪化も。

歩行療法を指導していて、
一番注意することの一つは、
かみこみ腰をもっている方の指導です。


かみこみ腰があると、

地面に足をたたきつける傾向があるので、
その衝撃で腰や足が痛くなったり、
腰痛が悪化する危険性があるからです。


・かみこみ腰は自然治癒しにくい。

ゆるみ腰は歩行整体をすれば、
自然治癒していくことが多いのです。

かみこみ腰の場合は、
仙腸関節が錆び付いた様になり、
自然治癒しにくくなります。


10代であれば、
飛んだり跳ねたりと激しく体を動かすことが多く、 
運動しているうちに治ることもありますが、

20代以降になると、
そういう機会も減ってきますので、
自然に治ることが困難となるのです。


・かみこみ腰によって肩こりに。

どちらかの腰が硬くなることにより、
背骨を介して肩がこるようになります。

ほっておいても治らないばかりか、
肩こりや体の歪みを作ってしまう原因となり、
かみこみ腰は、とてもやっかいな存在です。


最後に、
やっかいな存在でも必ず治りますのでご安心を。

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