今年の浴衣の旅行は くすみカラーという記事が出ていました。
淡い 薄い ピンク色に これまた 淡い ブルーの花柄で、 非常に大人しい感じの浴衣です。
赤や青 などの原色ではない 浴衣 で、 落ち着いた大人っぽさを狙ったということですが、 長年 浴衣 や着物を着てきた身として、少し 気になることがあったので、 お話ししたいと思います。
着物にはあまり流行はありません。
洋服のように毎年流行が 変わるということも、ほとんどありません。
ですから くすみカラーの浴衣が流行と言っても、 元々ある原色の紺色や赤の浴衣が 主流だということはあると思います。
そして何より 着物である浴衣と洋服の 感覚は、 違うということです。
いくら 普段の洋服で淡い色 などを着ていても、 浴衣を着た時に自分の顔に くすみカラーが合わないということは 十分に考えられます。
また浴衣には帯がつきもので、帯を一つ変えるだけでも、全く雰囲気が違うようになります。
普段着物や浴衣を着ない方は、 是非お洋服のコーディネートのカラー選択で考えて 欲しくありません。
また 中学生など若い方達は、外に出て部活などをして日に焼けることも多いと思います。 そんな時に大人っぽい くすみカラーを着てしまうと 、顔も浴衣もぼやけて地味になってしまいます。
それより小麦色の肌には、真っ赤な浴衣 や昔からある 紺色に、 大きな 模様がついた 浴衣などを選ぶと 、若々しい顔に映えると思います。
また色白の方には 、白地に 朱色の金魚などの模様の浴衣や、 花火や大輪の花なども綺麗だと思います。
帯も明るい 原色の帯を選ぶと、 印象が パッと変わって良くなります。 アクセントに違う色を入れると、差し色と言って、とても効果的です。
是非 流行だからと言ってそれに飛びつくことなく、 自分の顔が生える、 明るい 浴衣を着てほしいと私は思います。
くすみカラーの淡い大人っぽい浴衣は、 年が行ってからでも、何度も着られますので 、若い 皆さんには、ぜひ夏らしい雰囲気の風情ある、明るい色合いの浴衣を着てほしいです。
