酒の場とウクライナ情勢 | 風月庵~着物でランチとワインと物語

風月庵~着物でランチとワインと物語

毎日着物で、ランチと色々なワインを楽しんでいます。イタリアワイン、サッカー、時代劇、武侠アクションが大好きです。佐藤健さんのファンで、恋はつづくよどこまでもの二次創作小説制作中。ペ・ヨンジュンさんの韓国ドラマ二次創作小説多々有り。お気軽にどうぞ。

気ままにワインと中国料理をつまみに飲んでいる。


レストランのディナーのお客様は予約を入れて様々だ。ビアガーデンもあり、混んでいると言ってよいだろう。


奥の席に先生と呼ばれる高齢の男性を含むグループが席を取った。


しばし酒の杯を交わした後、その中の一人が『先生が、ウクライナのゼレンスキーだったら、どうしますか』と話題をふった。


先生と呼ばれた高齢者の御仁は、それからロシアとウクライナの情勢について、しばし語ったこと15分、後は日本の漁業権について話していた。聞き耳を立てる訳ではないが、嫌でも耳に入ってくる。批判ではないが、独壇場だ。たぶん、先生と呼ばれる立場ゆえなんだろうな。


コースの煮えている鍋が香ってくる。決して、酒の席でウクライナ情勢を語る事を否定している訳でない。シチリアワインを共に飲んでいる我の耳に入る話題に過ぎない。実際、先生のウクライナ情勢が語られた後に、後ろの席の男性が、ウクライナ情勢を語っていたのが耳に入った。それは、5分も経たずに次の話題に変わっていた。


先生は語る。世界の情勢。それもまた一考なり、なんだろうな。


私はウクライナを憂いながら、四川料理とシチリアワインに舌づつみを打つ。少し不謹慎かと思いながら、胸が痛む。それもまた一考。 


先生の話題は、いつしか他の模様に変わったようだ。長かったように思えたが、それもまた、今の日本の現実の姿なのかも知れない。


それでも、それでもだ。ウクライナの人々に思いを馳せる。それも事実。一刻も早く、ロシアの攻撃、撤退を望むことに偽りはない。


それは、高齢の先生も同じだろうと思っている。