ゴルフとの出会い

私とゴルフの最初の出会いは、幼い頃にさかのぼります。
日曜日になると、父がテレビでゴルフ中継をじっと観ていて、私はその様子を横目で見ながら「こんなの、どこが面白いんだろう」と不思議に思っていました。

 

当時の私は、野球やサッカー、バスケットボールのように、走って飛んでぶつかって…そんな“動きのある”スポーツこそが楽しいと思っていたんです。友達と一緒に、見よう見まねで始めればすぐにある程度はできるし、練習すれば上達もする。運動神経さえあれば、どんどん楽しくなる。
「これがスポーツの醍醐味だ」と、疑いもなく思っていました。

 

そんな私にとって、ゴルフは正直まったく魅力を感じない存在でした。
止まっているボールをただ打って、歩いて、また打つ…なんだかお年寄りのスポーツというイメージで、「自分がやるものじゃない」と決めつけていたのかもしれません。

 

それでも父は、「ゴルフは何歳になっても楽しめる最高のスポーツだぞ」と、折に触れて私に語ってくれました。


当時は、右から左へ聞き流してしまっていた言葉ですが――

 

晩年、父は癌を患い、体力も失われていくなかで、「もう一度だけ、ゴルフがしたいなぁ」とつぶやいたことがありました。
あのときの言葉は、今も私の中に深く残っています。

 

年齢を重ねた今になって、少しずつ父の言っていた「ゴルフの良さ」が、わかるようになってきました。
あの頃は気づけなかったゴルフの奥深さや、自然の中で心を整えるような時間の尊さ。父が教えてくれたものの大きさを、ようやく感じ始めているのかもしれません。