尚、ここでの選出に関して、女優としての経験や技量はそれほど重要視しない。そもそもの比較対象が「乃木坂」のメンバーであるので、はなから女優としてのそれらを求められていないのは明白。故に役柄に即した雰囲気やビジュアルの重視、若さ重視の方針で行っていく。
☆寿慶
非乃木坂メンバーのキャスティングに疑問が多々あるが、その大きなものの1つが、作品において初の本格的指導者となった寿慶だろう。
妖艶な美しさと容赦のない厳しさ、懐の広さや薙刀に対する深い造詣を持ち合わせた彼女を江口に演じさせる意味が分からない。予告映像を見ただけでも、役とのミスマッチ感が炸裂している。
この容貌、雰囲気では単なる意地の悪い坊主にしか見えない。
舞台版の真琴つばさを何故そのまま起用しなかったのか? ビジュアルや所作の美しさなどを考えるに、彼女や、真飛聖や陽月華などといった元宝塚の女優を起用すれば何の問題もなかったはず。
「チアダン」の天海が象徴するように、この手の作品はその出来に関し、生徒役を導く「指導者」の存在が大きな影響を与える。残念ながらまずこの点で今作は大きな過ちを犯したとしか言いようがない。
☆的林
作中ではストーリー・設定上で一堂という重要キャラが君臨しているが故に、存在が霞がちではあるが、薙刀経験があり、強い精神力と野心を併せ持った強者だ。國陵メンバーの中でも結構出番が多い。本キャストの緒方ももでも、まあ悪くはないが、顔が温厚で柔らかい感じなのに少し違和感がある。個人的にはかわいらしさの中に野性味も感じ取れる黒島結菜を推したい。まあ、いろいろな事情で無理であろうし、そもそも黒島をこの役に据えたら、白石以外の乃木メンは全く対抗できないから・・・。
黒島以外であれば、キリっとした顔が印象的な田中美麗か・・・。
☆寒河江
ライバル校となる國陵高校の対人関係を考える上で、主将という立場もあって重要な位置を占める寒河江。原作では長身で且つ包容力のある癒し系とも言うべき雰囲気及びそれに反する策士としての顔を醸し出してもいる。
雰囲気では舞台版の衛藤でも問題ないだろう。
樋口姉の起用はまあ、妹が乃木坂メンバーが故であろうけれど、可も負もないといったところか。背は高い。
個人的には飯豊まりえ、久保田琳加、鈴木友菜あたりが雰囲気ではあっているように思う。もう少し身長があれば、堀田茜がイメージとしてかなり合っているように思うのだが・・・。
今回はここまで。