書店員バツ丸の気ままにエンタメ

 音楽・映画・本・女優大好きな書店員バツ丸によるエンタメブログです。映画・音楽・お気に入りの女性・本の紹介・レビューを中心に気ままに放談していきます。相互リンクも随時受け付けています。


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・評価:55点



<あらすじ>

二ツ坂高校に通う1年生、東島旭(西野七瀬)。中学校では美術部員だった彼女だが、部活説明会でなぎなた部に興味を抱き、入部することにする。練習に打ち込む旭は、剣道経験者の八十村将子、背が高いことにコンプレックスを抱く紺野さくら、高い実力を持つ先輩の宮路真春(白石麻衣)らと一丸となって、インターハイの全国大会を目標に日々鍛錬を重ねる。

今回はかなりの大作になります。序論的なものを書いた前編、映画全体の評価を書いた中編、演じた女優に対する評価を書いた後編の3部構成を予定しています。

<以下、映画及び主要出演者たる乃木坂メンバーに対し辛らつな評価をしますのでご注意ください>

「ビックコミックスピリッツ」連載で好評を博している薙刀を題材としたこざき亜依執筆の作品、「あさひなぐ」。業界の末端に属すものとして、「小学館漫画賞」を受賞し、さらにはケンドーコバヤシが激推しの漫画として紹介して以降、必ず実写化すると確信していた。個人的にもこの漫画は、格闘技・武道を題材としたスポ根作品として歴史に残るとすら評価していた。しかし、まさか実写化情報として寄せられたのは、乃木坂46メンバーを主軸とした舞台&映画化・・・。

この情報を耳にしたとき、私は心底あきれ果てた。そもそも、この作品の面白さを再現できるはずがないと。それ以上に乃木坂メンバー主体でまともなものが作れるはずがないと・・・。その点に関しては、以前の「キャストを真剣に考えてみる」編にて書いた。

しかし、一方で土台となる作品があまりに傑作なので、余程バカをやらなければマシなものになるのではとの淡い期待もなくはなかった。だが、結論としては、そう期待した自分が「完全に甘すぎた」と言うべきお粗末な出来。

自分の映画鑑賞人生において屈指の駄作であり、乃木坂メンバーが主役をはった「超能力研究部の3人」程の糞ではなかったが、到底及第点など与えられるはずもない。

とは言え、後述するがほめるべき点も少なからずあった。しかし・・・。


「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」という矢口監督作品のヒットをして、

「マニアックな題材(スポーツ・芸術など)に取り組む人々(主に若者・学生)の描写を通して、彼らの青春模様・成長物語と題材の面白さを軸とした

、通称「矢口スタイル」と呼ばれる邦画シーンの1つの潮流・伝統・様式が形成されることとなる。

そしてそれは、若手女優の起用、成長、躍進を考える上でも、映画界の発展の上でも必要不可欠と言ってもいい程の王道・定番と化した。

薙刀という極めてマニアックで且つ武道ならではの奥深さと業とを有した題材を扱い、「薙刀部」が故の部員の成長物語・人物描写を軸とした今作はまさに、典型的「矢口スタイル」と言うべき内容だ。

だが、そういう王道・定番の題材が故に、わかり易く作りやすく、予算もそうかからないが故に、さらには人材育成や業界活性化も兼ねていることもあり、この2作と同種の作品は、矢口監督を始め多くの面々によって作られ、多くの面々によって演じられてきた。

「書道ガールズ」「シムソンズ」「恋は五・七・五」などもそうであり、ここ数年で言えば、TVドラマ「表参道高校合唱」「初森ベマーズ」がそうであり、今年上映された広瀬すず・中条あやみ主演の「チア☆ダン」もそうだ。これら作品を通し、今や業界を代表する有力女優になった者も少なくない。

当然競争率が激しく、必然的に作品に対する評価や感動のハードルも高くなる。

それ以前に既に矢口スタイルはそう称された原因足る矢口監督作品によって「最高」のものが提示されており、それを超えることはもはや適わない。殷や周、宋といった古代中国の政治や文化を今の中国が超えられないのと同じ。

繰り返すが、題材や内容的に作りやすいこともあいまって、参入の敷居が極めて低いが、だからこそこの手の作品で、特に矢口スタイル作品を観たことのある人々を魅了することは困難なのだ。いわば修羅の道。

多くのメンバーを総動員しての華々しい映画宣とは裏腹に、やはり今作は予想通りの駄作となった。何故そうなったのかは、今後嫌と言うほどたっぷりその理由を書きつづっていくが・・・。

大枠の結論的なものを先に申し上げるのなら、

制作関係者及び乃木坂関係者、そして主要役を演じた乃木坂メンバーの一部らの、

とにもかくにも、矢口スタイル的作品に対する誤解と無知、原作コミックに対する誤解と無知

及び、鑑賞者に対する甘えや依存、というより舐めている、に尽きる。


今回はここまで。






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続きをやっていきます。


☆10月7日

・ナラタージュ

今、まさに旬の女優有村架純の、松本潤とのラブシーンが早くも話題を呼んでいる今作。

監督は日本を代表する助兵衛監督、行定勲。作品の出来は兎も角、女性を美しく撮ることに関しては日本屈指の彼が有村架純を如何様に写し取ったのか・・・。それだけが気になります。


・アウトレイジ最終章

北野武が送り出した極道シリーズの最終作。年よりばっかりになってしまったのが残念ですが、どのようなオチを見せてくれるのか・・・。どうあれ観てしまうでしょうな。


・紅い襷~富岡製糸場物語~

初期、富岡製糸場で器械製糸技術を学んだ工女のドラマと、歴史ドキュメンタリーを織り交ぜた映画。

文明開化、富国強兵の名のもと急速に発展してきた日本を支えてきた女工。資本主義社会の暗部の一面とも言える彼女らの有様には興味がありますね。主演の水島優は全く存じ上げませんが、さて、どうでしょうか。


☆10月14日

・リングサイド・ストーリー

監督が「百円の恋」の監督と言うことで期待。しかし、同じ作品の関係者が作った「14の夜」が糞だったので、一抹の不安を覚えますが・・・。


☆10月20日

・女神の見えざる手

ポリティカルサスペンス作品。日本と違ってアメリカではこの手の作品に傑作が多い。中々に面白い話なので期待したいですね。

「関ケ原」、「打ち上げ花火~」と、ちょっと、最近の鑑賞作はいただけないものばかりなのですが、今年の残り、1作でも良い作品に巡り合わんことを切に願っております。
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9月入ったばかりなのに、一気に涼しくなってまいりました。ほんと年々秋が短くなってきているように思います。書店人にとっては秋などなく、正月明けまで地獄が続くことになりますな。

さて、秋に変わり映画もまた多く新作が封切られる時期でもあります。

久しぶりに鑑賞予定~あくまで未定の作品をサクッと紹介します。

☆9月9日

・3度目の殺人



「海街diary」でお馴染み是枝監督の最新作。福山、役所、広瀬すずなど、人気・実力者でひしめくこの秋一番の期待作。

かなり仕上がり状態が良さそうな広瀬すずの、もう1つの本領である「ダーク」な演技を堪能できそうだ。


・散歩する侵略者

こちらも豪華役者でひしめく作品。設定の突拍子なさが気にはなるが、こちらも近年まれに見る仕上がりの良さを見せる長澤まさみに期待。


☆9月22日

・スクランブル



傑作シリーズ「96時間」、「ワイルドスピード」の製作者らが手掛けたクライムアクション作品。いや、これだけでも観ずにはいられませんね。車好きとしても見逃せません。


・あさひなぐ

ある意味下半期いちの問題作になりそうなこの作品。原作コミックに対する評価と思いがあるだけに、これ程の傑作を乃木坂メンバー如きが演じることへの怒りを隠せないでいる。

本来なら、大手の10代の有力新人を軸としたキャストにすべきなのに、20過ぎどころか、既に20代半ばとなった乃木坂メンバーが高校生役を演じるからして、絵的に辛すぎる。

さて、どうなりますやら。


☆9月23日

・ナミヤ雑貨店の奇蹟

東野圭吾原作の実写化作品。賛否真っ二つの評価なれど、個人的にはかなり好きな作品なので楽しみにしているのですが・・・。山田、西田両名はイメージとしては合わない気がします。あの世界観と面白さをどう表現するのか・・・。


☆9月30日

・亜人

再び「青年誌コミック」の実写化が多くなっている今年。「東京喰人」の次はこれですかと、その安易さに呆れてしまいます。ま、それは兎も角、役者は良い所を揃えているようですので期待。特に浜辺美波。たまらんですわ。


・ブルーム・オブ・イエスタディ

祖父がナチスドイツの戦犯であるドイツ人男性と、祖母がナチスドイツの犠牲になったフランス人女性の交流を描いたラブコメディー。

世界各所で保護主義、自国ファーストの道へと進み、寛容さがなくなりつつある今日。そういうさなか、今作のような作品は、我々に大いなる示唆を与えてくれるような気がします。


今回はここまで。10月公開分は後編で。
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・評価:65点



<感想など>

日本の歴史上最も有名且つ、その後の日本の歴史に大きな影響を与えた「関ケ原」の合戦を題材にした司馬遼太郎原作小説の実写化作品。

監督、主要出演者、題材、予告映像・・・。そのどれを観ても、「傑作」との予感しかなかった。

しかし、こちらの期待のハードルが高すぎたこともあろうが、それを差し引いても、「期待外れの凡作」との評価・感想しかない・・・。


合戦シーンを始めロケーションや撮影規模、その作りこみに関しては、恐らく日本の時代物作品の中でも最高レベルであることは間違いないだろう。恐らくかの「天と地と」ぐらいしか比肩できる作品がないように思う。

あまた人と馬のあわただしい動き、そうすることで生ずる砂埃や音・・・。いかに司馬遼太郎が名作家であっても出すことが出来ない実写ならではの迫力や凄みは確かにある。映像が持つ問答無用の迫力は、小説を実写化することを関係者が正当化できるお題目ではあるが、一方で映像の力に縛られる危険性を常に秘めている。

今作も残念ながら、数多くの作品が犯してきた過ちを継承してしまったと言える。

日本の歴史上類を見ない大規模の「合戦」を題材にしている、という点を差し引いても、この手の作品にありがちな、とにもかくにも状況説明や物語進行に関し、役者の口だけで語らせすぎ、

という問題がとにかく気になって仕方がなかった。

そして、比類なき規模でありながら、「わずか6時間という短時間」で終了したこの合戦の特殊性を表現したいとの意図があったのだろうが、話にも演出にも終始メリハリがなくわちゃわちゃし過ぎ。鑑賞者を無意味に疲労させ、作品世界への没頭を妨げただけ。

また、宣伝文句にもなった

・誰もが知る「関ケ原の戦いの誰も知らない真実が明らかになる」

の描写に関しても疑問が・・・。

これはもちろん、合戦の趨勢を決めたかの武将に関することなのだが、個人的には

「え、こんなんでいいの!!?」

との感想しかない。

確かにこの部分に関しては、多くの人が知っているであろう「通説」と違っているのだが、説得力がなさ過ぎ。出来の悪いお笑いのオチを見せられているかのような残念具合。

さらに、当然この部分がクライマックスになるのだが、そこに至るまでの描写も弱い。

確かにこの合戦の趨勢を最終的に決定づけたのは、かの人物の行動だ。しかし、西軍の敗因はそれだけではないはず。そこの所の説明があまりに足りない。個人的には、開戦前では状況的に不利どころか、それなりの勝機もあったであろう西軍が何故敗北したのか、の戦略的・心理的・歴史的分析らをもっと突き詰めてほしかった。

また、「義」のあるなしで物事の判断基準としている光成の人間性の描写に関してもいまいち伝わってこず・・・。

ただ、相対する両陣営の模様をドラマチックに表現する点に関しては、とても良くできていたと思う。原田監督の上手さが今作でも光っていた。

とへ言え、光成役の岡田、島左近役の平、女くのいち役の有村、前田利家役の西岡、といった役者の演技が良かっただけに、映画そのものの出来にはホントがっかりだ。

朝ドラ出演中の有村は、「3月のライオン」に続き今作でも絶好調。主役より脇の方がいい演技し、輝いている。ここ1,2年で間違いなく一皮むけた。それだけでも今作の意味はあった、かな・・・。

しかし、撮影規模、公開規模、出演役者の豪華さに全く見合わない今作は、残念ながら今年の「期待外れで賞」最有力候補作品と相成ってしまった。

う~む。




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いろいろな事情があって間が空いてしまいましたが、後編です。



コミックやアニメが原作になった実写作品の場合、何度も書いてきていることだが、現実の人間で非現実のキャラを演じることの難しさがある。

こと、優れた作画とキャラにはまった声優の良い演技が確固たる評価として存在する作品、キャラでは尚のことだ。

アニメなら許される、いや良かった動きやセリフも実写になった途端極めて陳腐でみすぼらしくなった事例は、過去の多くの作品が示している。これは理屈云々ではなく、もはや物理的に越え難き壁と言っていいものだろう。

今作に対しても、特に主役「順」のコミカルで可愛らしい動きや魅力を再現できるのか? という点が不安要素として真っ先に思い浮かんだ・・・。

しかし、どうやっても無理と思しき難題を芳根は見事クリアした。いや、本当に凄い。

アニメでの順の動きを徹底的に研究したのであろう成果が見事に出ている。アニメ的なややオーバアクトな動きは、「不快さ」や「違和感」を感じるぎりぎりの所でしっかりと制御しつつ、アニメの順にも負けないコミカルでかわいらしい魅力を見事に示した。出だし、「あなたは私の心が読めるのですか?」の所や、ノートを両手で抱えたままとぼとぼと拓実の後をついていく所は、そのことを示す名シーンと言える。

これははっきり言うが、若手女優のみならず全世代を通して、芳根程セリフなしで「動き」だけで魅せられる女優は居ない。

朝ドララストの「泣くシーン」、乳飲み子を抱えながら廃墟の神戸を見下ろし悲嘆にくれるシーン。「先輩と彼女」の冒頭猫と対峙するシーン、「向日葵の丘」での家を出ていくシーン・・・、「表参道高校合唱部」での「10秒ジャンプ」のシーン・・・。


そして、今作前半の大半を占める「セリフなし」のシーン・・・。順役に彼女を選んだのは、関係者がこの資質を理解しての上だと思うが、これが完全にハマっていた。

どの女優にもない芳根ならではの絶対的な能力であり魅力・・・。

とは言え、絶好のはまり役であった「表参道~」以来、朝ドラや「モンタージュ」、「小さな巨人」ではその魅力が出ていなかった。「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 」は良かったが、出番が少なすぎた・・・。

ファンですら不満を感じつつある状況において、それを一掃する「芳根ここにあり」を高らかに示す完璧且つ快心の演技。

そして、動きだけでの演技はもちろん、中盤の見せ場である「消えろなんて簡単に言うな!!」や、後半廃墟ラブホで拓実を責め立てるシーンといった激しい感情を表すシーンでの演技も見事。表情が秀逸だ。

中でも個人的に非常に感心したのは、トラウマが故に、

・「物理的」に声を出せない

ことと

・「本当は言いたいんだけど、様々な感情や状況が邪魔をして言えない」という「心理・感情」面で声を出せない

を完璧に演技で表現出来ていること。

芳根信者の私ですら、ここまでのものを提示するとは全く思っていなかった。

ドラマ「表参道高校合唱部」、映画「向日葵の丘」以来の「当たり役・はまり役」であり、この先もきっと続くであろう芳根京子のキャリアを代表する作品・役になったと断言する。

作品としては、いくつかの問題があった点と、原作とはテイストが変わってしまっているといった点もあるが、メーター振り切った芳根の演技だけでも観る価値は十分にあると思う。


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・評価:85点



前後編構成となります。前編は映画評。後編は「女優:芳根京子論」です。


<感想など>

2015年に公開され、高い評価を得た同名アニメ作品。かような評価もあり、いずれ「実写化」されるだろうと思ってはいた。しかし、同時に、今作はアニメならではの表現の妙や実力派・若手人気声優の演技の健闘ぶりもあり、「実写化してもろくな出来にならない」とも思い続けていた。

今作の実写化の報を知ったとき、アニメ版の人気や評価ありきとしか思えない安易な計画に、「この決定を下した関係者らは頭おかしいんじゃないか」と思ったものだ。

しかし、実写版を観終わった今、その認識を改めざるを得ない。この場を借りて関係者にはお詫び申し上げる。

作品に対する元々の期待値が高くなかったことを差しい引いても、今作の出来は良かったと言える。

それはひとえに、ヒロインたる成瀬順を演じた芳根京子の化物じみた存在感と役作りに尽きる。

まあ、そのことは<女優:芳根京子論>でたっぷり語るとして・・・。


自身のおしゃべりが原因で両親の離婚を招いたことがトラウマとなり、声を出せなくなった少女成瀬順。ひょんなことで教師の意向により「地域ふれあい交流会の実行委員」をやらされることになった彼女が、彼女とは理由が違うが同じく苦しい胸の内を抱え本音を言えない坂上・仁藤・田崎との交流を通して、少しずつ心を開いていく・・・。

と、成瀬及び交流会メンバーの心の再生が主題となってはいるが、実写版はもちろんこの要素を保持してはいるものの、テイストとしては青春恋愛作品要素が強くなっているように見受けられる。もっとわかりやすく言えば「リア充ドラマ」ということだ。

故に、「心的引きこもりのオタク少女成瀬」がクラスの面々に受け入れられるまでに成長を遂げる、というドラマに、彼女と同様の主鑑賞者足る「オタク」は大いに感情移入する作品の重要ポイントは実写化ではだいぶ薄まってしまっている。

これは、かわいらしい雰囲気のアニメ作画とは違い、芸能レベルではトップではないものの、少なくともそこいらの若者よりは遥かにビジュアルが上等な面々が主要キャストを演じている点に起因しよう。それが全体的な印象形成=リア充ドラマ化~に少なからず影響を与えた。まあ、これは当然であり、致し方ない点であろう。

ただ、1つ明らかに実写化が悪い影響を及ぼしたのは、終盤の見せ場となる「ミュージカル部分」。アニメ版では声優の実力及び作画の魅力もあり、演目「青春の向う脛」は中々の仕上がりとなっていたが、これとほぼ同じ内容のものを実写で見せられると結構きつい。やっつけで素人の高校生が仕上げたミュージカル、という点を差し引いても「ちょっとどうか」と思う内容・仕上がりだ。

但し、これもまあ致し方ない点であり、許容・想像の範囲内である。


全体の内容・構成を考えれば、アニメ版の特性や魅力を良く理解した上できちんと仕上げてきたと言える。関係者に感謝しかない。

だが、許容できなかった数少ない点は一部のキャスティングとその演技だ。

仁藤役の石井は、正統派の美形優等生である仁藤を演じられる美貌・スタイルとは言い難い。ただ、演技も舞台もかなり奮闘しており、他業と兼業している女優の中ではトップクラスの実力と魅力を見せつけた点は高い評価に値する。芳根と共に、非主流系女優の代表格と言いきれる。

完全にアウトだったのは、顧問役の荒川と坂上役の中島。

前者は、普段は軽いものの、優れた教師としての言動や振る舞いを随所に見せ生徒を適切に導いた城嶋とはあまりにかけ離れたビジュアルと演技に怒りしかない。荒川はその見た目の特異さをしてのキャラぶりで成立している俳優だ。この手の教師役をやるにはあまりに魅力に欠けるし、俳優としての技量もない。なまじアニメ版で声をあてた藤原啓治の演技が流石の素晴らしさであったことも、荒川への怒り・低評価に拍車をかけてしまった。

後者の中島はビジュアル的な違和感はなかったし、演技も悪くはなかった。だが、他の実行委員を演じた芳根・石井・寛の3名に比べると、演技に対する「熱意」に大きな差を感じずにはいられなかった。特にミュージカル部分における彼の歌唱はその象徴だろう。

「熱意」に関してもう少し述べると、技術的な面やビジュアルの問題はさておき、原作やアニメ版のキャラに対するきちんとした研究と、それに負けないための努力を積んだその成果が明確に伝わってくる、「役」を見事に演じきった3人の演技に比べると、どうも中島は演じるに際し「私」を捨てきれておらず、役に没頭しきれていない。自分をかっこよく見せようとする・自分ありき、のナルシストぶりが随所に目について仕方なかった。

中島は恐らく何をやらせてもそれなりのものを提示できる器用で達者な人物だと思う。全教科80点を採れる奴とでも言えば、わかり易いだろう。そこのところは称賛すべき点ではあるが・・・。

しかし、芳根のような他はダメでも演技に関して120点レベルを提示してくる世代筆頭格の化物ぶりや、石井や寛のようにきちんと気持ちが入った演技らと比較すると、とにかく軽く、存在感がない。今作や今役にすべてをかけてます的感がない。

この辺りは、往年の木村や山下にも通ずるジャニーズ俳優の悪しき風潮を彼も継承しているように思う。彼の演技にだけは観ていて感動がないのだ。技術と経験では新人の寛より明らかに中島の方が上であるが、それだけでは測れない、成立しないという演技・エンタメの奥深さや真髄を改めて痛感させられた。


正直、城嶋役をそれにふさわしい俳優に演じさせ、中島の演技が石井や寛並に熱意があれば、今作は90点超えもありえただろう。

繰り返すが、全体的には見事な実写作品と言える。だからこそ、この2役者のキャスティングや演技、及びそれを許容した関係者が本当に残念でならない。

とは言え、結果として今作に高得点を付けたのは、ヒロイン成瀬順を演じた芳根京子の存在に他ならない。彼女が居なければ、今作は60点程度の、鑑賞後すぐに忘れてしまうような平凡な作品になったことだろう。

「モンタージュ」では熱心なファンの私すら失望する演技を見せ、演技は良かったものの脚本が悪すぎた「ぺっぴんさん」で評価を下げてしまった芳根の名誉を挽回して余りある会心且つけちのつけようのない見事な演技ぶりに終始圧倒された。

ドラマ「表参道高校合唱部」及び「向日葵の丘 1983」以来の、彼女の女優人生を代表する作品・演技になったと断言する。

その点に関しては「後編」に続く。





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今回で最後です。


いくつかの良作があるにはあったが、90点以上の作品が「チア☆ダン」のみと、やや低調な感が否めなかった邦画界。正直がっかりしている。


依然としてこちらも続いている、原作ありき、続編、リバイバルといった風潮に変化がないのもあり、極一部を除いて「駄作」は少なかったものの、反面個性や面白み、勢いや魅力に抜きんでた作品もまた少なかった。観ていて刺激を感じないのだ。どうにもまとまりすぎている。


☆依然続く俳高制低の状況

昨年と同様、まず今年も顕著に目立ったのは、「俳高制低」ともいうべき状況だ。多くの俳優は健闘し、魅力もあったが、監督や演出といった制作面がその労を台無しにした作品が少なからずあった。「武曲」「無限の住人」「光」「3月のライオン」「ハルチカ」「暗黒女子」と枚挙に暇がない。

細部の作りの甘さ、説明不足な進行に稚拙な演出、やっつけなオチ、意味不明な原作改変・・・。本当に酷い。

そこのところ常識的に成されていたとすれば、そこそこの作品になっただろうに。実に嘆かわしい。


☆超常設定作品の乱立

ここ数年隆盛を極めた少女漫画原作風潮がやや収まりを見せる中、変わりに増加したのが、「超常設定」を作品の核としている作品だ。

「君と100回目の恋」「ReLIFE」「サクラダリセット」「一週間フレンズ」がその例であるが、多いように感じているのは私だけだろうか・・・。

作り物であるエンタメだからして、「超常設定」そのものが必ずしも悪いわけではない。ただ、安直にその「超常設定」に流れているように思えてならない。

幸い上記作品は「駄作」ではなかったが、「ReLIFE」以外は何か乗り切れない感があった。個人的にはこういうのをなしで、きちんと対人関係や心理を描写する作品がもっと出てこればと思う。


☆銀幕の質を下げ続けるAKB一派女優

ここ2・3年程の邦画を観て決定的に思うのは、元・現役問わず、AKB48一派や坂道一派の女優進出が作品の質や面白さを決定的に貶めていることだ。

アイドルグループメンバーの数少ない進路の1つである女優業。昔からそのことには変わりはないのだが、かつてとの決定的な違いは、アイドルグループメンバーとしての起用方針だ。

過去に何度も書いているので詳細は割愛するが、物語性やファンとの接触性と組織力が販促やグループ方針の核になっていることもあり、そもそも従来のオーディションやスカウトでははしにも棒にもかからない「魅力や才覚に劣る人物」=クラスで10番くらいの魅力の者を採用し、押し出してきた経緯がある。

そのことは過去が物語るように「グループ躍進」の原動力になった一方で、そもそもの魅力、実力、才覚に劣るが故に、秋元の尽力やグループの看板をなくした卒業メンバーで「芸能世界」での成功者が殆どいない、という「出口戦略問題」を今なお抱え続ける根本にもなっている。

今なお、女優シーンでトップ領域に属している、高い評価を得ているメンバーは居ない。川栄や秋元はまだ上々の方であるが、前田・大島・松井・島崎といった面々は、大手擁する有力株やモデル閥女優との共演で観るも無残な処刑ぶりを見せつけただけだ。そして、このことは卒業生が出始めた乃木坂46のメンバーに関しても同様だ。
(伊藤万理華・深川麻衣・西野七瀬・白石麻衣・生駒里奈)

今年に関していえば、「武曲」の前田はその演技、ビジュアル、存在感どれもで、何一つ魅力も評価すべき点もないカスレベルの内容としか言いようがなかった。

一派の中では演技派と評価されている松井に関しても、到底アップに堪えない魅力に欠けるビジュアルに力みすぎな演技とダメさをさらしたに過ぎない。トップレベルに座している面々と比して笑いしか出てこない程の、もはやどうあがいても埋めることの出来ない絶対的な差がある。申し訳ないが銀幕の面汚しだろう。魅力や才覚にあふれる若手でひしめく今、何故にそれらがない一派の面々を観なければならないのか・・・。映画だけでなくドラマや声優、舞台にも進出しているが、きちんと成果を出せているメンバーは殆ど居ない。

今年下期には乃木坂メンバーが主要キャストを張る「あさひなぐ」が公開される。全く彼女らに期待しない状況での鑑賞になるが、果たして・・・。

とにもかくにも、魅力や才覚に欠ける面々は出てこないでくれ。ただそれだけ。

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今回から「総評の総評」を行っていきます。まずは洋画編。次回の邦画編で終了です。



☆洋画編

ここ何年も続く洋画の低調具合=ハリウッド話題作のそれ~に関して、今年も大した変化はなかった。

「ワイルドスピード」「イップマン」「ハクソーリッジ」以外の作品は、率直に言って微妙なのばかり。

特に、ネタがつきたこともあってか、ここ数年で横行している「実際の事件や実在の人物を題材にしたノンフィクション的作品」のダメさ加減があいも変わらず目立っている。

「ジャッキー」「パトリオットデイ」の2作はそのことを象徴する作品。

自分が日本育ちの日本人、ということもあろうが、この2作を観ていて「だから?」との評価・感想しかない。

大金叩いて、有名役者を起用して実在の事件、実在の人物の壮大に描いたのはいいが、仰々しいそれらの描写を通して何を鑑賞者に訴えたいのかが全く伝わってこないからだ。

厳し目に言えば、この2作とも、特に「パトリオットデイ」はアメリカ万歳の自慰ぶりが目立つ。多文化圏、他民族の人が観ても考えさせられる深さや面白みがない。淡々と事実だけを描写するに特化した「再現バラエティー」で観た方がずっとましだろう。

「アメリカファースト」を標榜するトランプ政権になったからかどうかはわからないが、「アメリカンファースト」的なハリウッドノンフィクション作品が増えているように思える。

90点以上を付けた作品が3作あったことは評価すべき点ではあったが、結果は兎も角その内実を観るに、あまり喜ばしい状況ではないことも、ここ数年の洋画シーンで続く傾向だ。

3作のうち2作は、所謂「シリーズ続編もの」。厳しい言い方をすれば、過去の威光・栄光を借りた作品に過ぎない。ファンの期待を裏切らず質の高い作品を送り出し続けた関係者には頭が下がるが、完全オリジナルの新作でこれらを超える作品が一向に出てこない実情は、やはり嘆かわしい。日本と同様、続編、リメイク、リバイバルの悪しき風潮が続いている・・・。

唯一気を吐いたのが、日米戦争沖縄戦、「前田高地の戦い」を描いた「ハクソーリッジ」だ。

戦争や政治に対していろんな考えがあろうが、そういったことを関係なく内包するスケールの大きさと様々な分析や鑑賞に足る見事なつくり、そして作品を通して描写したテーマの深さには感服するしかない。

この作品を観て、鑑賞者がどういう考えを持ったり評価を下したりするかは、当然それぞれあろう。自分は1つ、「何故日本があの戦争でアメリカに勝てなかったか」の自分なりの新たな理由を見つけられたことが大きかった。そして、あの沖縄戦最後の激戦の壮絶さを知れたことも・・・。

クリント・イーストウッドもそうであるが、映画作品としての娯楽性を多分に有しつつ、簡潔明瞭でありながら、人類普遍と言うべき壮大な題材を感動的に、挑戦的に描写しきれるその視点の鋭さと手腕は見事と言う他ない。メル・ギブソンの今後の作品が楽しみでならない。

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続いては邦画編です。



☆最優秀作品賞候補

・チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
・私が殺人犯です。
・名探偵コナン から紅の恋歌

90点以上を付けた作品が3作あった洋画とは反対に、邦画のそれは「チア☆ダン」のみとやや寂しい結果となった。

上半期に関しては、この、邦画の王道・伝統足る「矢口スタイル」を見事に継承した「チア☆ダン」の出来が突出していたように思う。

扱う題材の面白さ、役者の魅力と演技、起承転結喜怒哀楽を的確に押さえたストーリーと演出・・・、すべての出来が良かった。

「私が殺人犯です。」は犯人の動機を除いては良くできた作品。伊藤英明や仲村トオル、石橋杏奈ら良い役者の良い演技にも大いに支えられたと思う。

「コナン」は、毎度のことながらの、「犯罪の証拠隠し・動機隠し」のためにすることが「大がかりなテロ攻撃レベル」という無茶苦茶さ、及び、物理法則・生物工学を無視したコナンの身体能力に辟易してしまうが、今回は「服部と和葉」に焦点をあてた物語そのものの出来は上々だったと思う。少なくともここ5年くらいのコナン映画の中では一番の出来だろう。


☆最優秀主演男優賞候補

・岡田准一(「追憶」)
・神木隆之介(「3月のライオン」)
・綾野剛(「武曲」)

好き嫌い関係なく、ここで上げた3人は経験十分でうまい。役作りにも長けている。

こと岡田に関しては、往年の昭和名優の域に達しているのではとすら思える。ただ、「追憶」に関しては、作品そのものの出来が悪すぎたのが残念であった。

綾野は気持ち悪さすら感じるはまり具合に脱帽。ただし、改心した終盤は兎も角、そうじゃない中盤までの「自堕落な生活を送り続けてきた」にも関わらず、うっかりさらしてしまった「見事なシックスパック」の腹筋はいただけなかった。これは制作側のミスだけれど。


☆最優秀主演女優賞候補

・広瀬すず&中条あやみ(「チア☆ダン」)
・川口春奈(「一週間フレンズ」)
・飯豊まりえ(「暗黒女子」)

中条が主役か、という点では異論もあろうが、その活躍ぶりや立ち位置を考えるに、個人的には広瀬と共にこの作品の主役であったとの考える。

演技面では稚拙さもあったが、何をさておいても、どこのどの場面を切り取っても圧倒的な美しさしかない中条の佇まいと、その美しさが故の強烈な存在感は何にも代えがたい価値があると言える。

で、その中条とは全く違うベクトルで魅力を出し切った広瀬も言わずもがな。この子はやはり銀幕に選ばれたスターだなと思う。今年の後半から来年春までにも待機作があるが、楽しみでならない。芳根・広瀬・中条はここ数年の映画シーンを間違いなくけん引する存在だ。

川口は安定した美しさを評価して選出。

飯豊は演技・ビジュアル共に安定に欠く部分はあったが、愛らしい表情に抜けるような白い肌、抜群のスタイルが醸し出す佇まいが素晴らしかった。


☆最優秀助演男優賞候補

・伊藤英明(「私が殺人犯です。」)
・福士蒼汰(「無限の住人」)
・田中泯(「無限の住人」)

伊藤はとにかく暑苦しいのだけれど、無視できない存在感と迫力が素晴らしい。藤原以上にこの作品を盛り上げた功労者だろう。

福士は予想以上の健闘ぶりを評価して。大根俳優の代名詞的存在でことさらに批判されているけれど、それは今までの役どころが悪かったからだと思う。この作品のように類型にはまらないきちんとした役を演じさせれば、きちんと役者としての魅力を彼は発揮できることを証明した。

田中は、もうけちのつけようもないはまり具合と、堂にいった狡猾な悪役ぶりを評価して。この役を演じられるのは彼しかいない・・・。そう確信させられた。


☆最優秀助演女優賞候補

・戸田恵梨香(「無限の住人」)
・清水富美加(「暗黒女子」)
・小島梨里杏(「暗黒女子」)
・天海祐希(「チア☆ダン」)
・池田エライサ(「一週間フレンズ」)
・永野芽郁(「ピーチガール」)
・玉城ティナ(「PとJK」)

やや低調な主演女優に反し、えらくレベルが高かったのが助演女優。今回選出した面々は皆それぞれが己の魅力をきちんと発揮できたと言えよう。

ただ、流石の経験の長さが生きた戸田と、尋常じゃない気持ち悪さを見せつけた清水が抜けていた。

後半も助演女優たちの活躍から目が離せない。


☆思いの他良かったで賞

・ピーチガール
・ReLIFE リライフ

両作ともコミック原作の作品。

地雷作との恐怖があったが、まずまずの評価となったのは、作品を通してきちんと人と人の心を描けていたからに他ならない。


☆管理人特別賞候補

・杉咲花(「無限の住人」)
・浅川梨奈(「十四の夜」)
・黒島結菜(「サクラダリセット」)

杉咲は今まで全く感じなかった可愛さを強烈に感じさせられた点を評価して。浅川は群雄割拠のアイドルグループ戦線においてトップレベルの可愛さと肉感的なスタイルを評価して選出。ただし、当人の魅力や頑張りむなしく、映画そのものは極めて糞だったのがただただ無念。

黒島は・・・、ただただかわいい。野性味あふれるかわいらしさを出せる稀有な存在だ。


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今回は洋画編の選出です。



☆最優秀洋画作品賞候補

・イップマン 継承
・ワイルド・スピード ICE BREAK
・ハクソーリッジ

駄作ばかりの昨年とは違い、今年はこの3作が非常に良かった。

「イップマン」は武侠映画としての質の高さのみならず、家族愛・夫婦愛を描いた人間ドラマ部分の出来が非常に素晴らしかった。この手の映画でうるっときてしまうとは・・・。観た後に血のたぎりを抑えられなかった。ドニー師父はこのシリーズを通し、リー師父と並ぶ存在になった。

「ワイルドスピード」はこれだけやり続けているにも関わらず、鑑賞者を飽きさせず楽しませるアイデアとスケールの大きさが見事。もうこの手の同種作品でこのシリーズを超えるものは出てこないとすら思える。ポール不在の穴をどう埋めるかが今作の注目所であったが、完全ではないものの健闘したと思う。しかし、既に続編が決まっているが、今度は何を出してくるのだろうか。

「ハクソーリッジ」は戦争や政治に対する立ち位置関係なく、「戦争」というものを深く考えさせる作りの深さを評価して選出。戦争映画の古典になりうる傑作となろう。


☆最優秀主演男優賞

・ドニー イェン(「イップマン 継承」)
・ヴィン ディーゼル(「ワイルドスピード ICE BREAK」)

ヴィン・ディーゼルは肉体面での衰えが否めないとはいえ、男性フェロモン全開の男くささと、少年らしい無邪気さとを両立させた魅力が素晴らしいので選出。ほんといい男だ。

ドニー師父は伝説の武闘家に相応しい、ただ立っているだけで「ただならぬオーラ」とかっこよさ。更には50代であることを感じさせないアクションのキレや力強さにただただ感動。

末期の癌でまもなく死を迎える妻に請われ、背中越しにただ静かに淡々とゆっくり木人を叩く場面は男泣き必至。かつてこれ程までに泣ける木人打突場面があっただろうか。


☆最優秀主演女優賞

・アヌーク シュテフェン(「ハイジ」)
・マリオン コティヤール(「マリアンヌ」)
・ナタリー ポートマン(「ジャッキー/ファーストレディー 最後の使命」)

まずは「ハイジ」でハイジを演じたアヌーク。日本アニメ版でのイメージが魂まで染みついている世代にとっては、そもそもの実写化すら考えられず、違和感の払しょくは不可能であった。だが、そういう不利な状況においてこの子役の魅力や奮闘ぶりは素晴らしかった。

マリオン・コティヤールは熟女と言うべき見事な色気と魅力を評価して。愛を求め、しかし、時代が故に使命と愛との間に翻弄された悲しきヒロインを切に演じきったと思う。

ナタリー・ポートマンもマリオン同様、美しさと見事な演技力を評価して。ただ、彼女のマンパワー以外に作品でほめるべき点がなかったことは、悲劇と言う他ない。


最優秀助演男優賞候補

・リーアム・ニーソン(「沈黙ーサイレンス」)
・マックス・チャン(「イップマン 継承」)
・ブルーノ・ガンツ(「ハイジ」)

まずは「沈黙」のリーアム。遥か異国の地、日本でキリスト教布教に努めたものの、幕府や藩の宗教弾圧政策の苛烈さと日本人との価値観の違いに心が折れ、「棄教」した神父の有様を渋さ全開の佇まいと悲哀に満ちた表情で演じきった。凄まじい演技派俳優ではないのに、彼の「非アクション系作品」での演技にいつも心打たれるのは何故なのだろうか。

ブルーノは、傭兵時代に人を殺したことが負い目となって人との交流を避け続けた偏屈ぶりと、孫を見守る優しき祖父の人間性を巧みに演じた点を評価して選出。


マックス・チャンは長身・ハンサムという文句なしのいい男ぶりだけでなく、ガチの武闘家レベルの優れた格闘アクションや、「武闘家と父親」との立場の間で揺れ動く心情をいい表情で演じきった点を評価して。年齢が既に40台なのが残念だが、次世代アクションスターとしての能力や魅力は存分に秘めている。先の活動が楽しみでならない。


☆最優秀助演女優賞候補

・シャーリーズ・セロン(「ワイルド・スピード ICE BREAK」)
・リン・ホン(「イップマン 継承」)
・テリーサ・パーマー(「ハクソーリッジ」)

シャーリーズはもう、ケチのつけようがない程見事な「悪女・ラスボス」ぶりを評価して。ファミリーの敵をこの人物にしたことは、制作側の勝利だと言える。

リン・ホンはこれぞ「中華女の真髄」と言うべき、圧倒的な美貌とスタイルの凄さに、夫を常に気遣い、健気に支え続けてきた良妻ぶりを見事に表現した演技を評価して選出。ほんと、とんでもない美人。

テリーサ・パーマーは出番こそ少なかったが、主人公が瞬間的に惚れるだけの魅力に、戦争に志願した夫を苦しみながらも送り出す演技を評価して。ハリウッドの中堅女優の代表格だろう。美しさとかわいらしさを高度に両立させたビジュアルも素晴らしい。


☆思いの他良かったで賞候補

・ハイジ

日本のアニメ版では見どころ、というよりアニメ史上の名シーンとなっている「クララが立った」の場面の作り以外の全体的なつくりの良さと、アルプスの雄大で美しい自然、役者の魅力と演技力の良さが光った作品。ある一定年齢の日本人は、どうしてもアニメ版の存在が頭から離れないが、そこを過度に意識さえしなければ、まずまずの作品であると思う。


☆管理人特別賞候補

・アヌーク・シュテフェン(「ハイジ」)
・ハーミオーネ・コーフィールド(「トリプルX 再起動」)
・アンダー・クンティーラー・ヨードチャーン(「ドラゴン×マッハ!!」)

アヌークは天真爛漫な魅力が素晴らしかった。ヨードチャーンは可愛さを評価して。ただ、トニー・ジャーが父親役で娘役がこの子とは・・・。どう考えてもこんなかわいい子は生まれてこないだろう。余程奥さんが美人でその遺伝子が強く出ない限り・・・。そのあまりに可愛さが役柄から説得力を奪っていたのは少し残念であった。映画本編の評価とは関係ないが・・・。

ハーミオーネはもう、立っているだけで息を呑んでしまう素晴らしい美貌を評価して。もっと多くの話題作に出てほしい!!

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