ようやく読み終わったので


全26巻


長すぎやろ


全部やで?


寝る前にセコセコ読み上げ聞いてようやく終わった


寂しい


ラストのラスト、よりみち3巻のラストマジで寂しい


こんな寂しい思いしたないねん


17巻の終わり方もスパッと斬って最高やったな


エピローグ0でっせ?


普通エピローグ書いてまうで


0やねんから


凄いねぇ


しかしここまで反権威主義に振り切った作品あるのかしら


しょっぱなのしょっぱなから駄女神でっせ?


女神様がいきなり土方すんねんで?


この作品に出てくる貴族と警察は腐り切ってるし


ここまで権威をコケにした作品あんまないんちゃうかな


宗教批判的な側面もありつつ、アクアの行動原理は女神そのものやし


驚異的バランス感覚といいますかね


コメディで誤魔化してるだけでこんなもんギャグ抜いたらゴリゴリの風刺小説やで


マジで


コンセプトしっかりしてるからキャラ立ってんねんやろ


カズマのやってることって一貫して既存の権威構造への挑戦ですからね


穴あるようで穴ないねんな


展開にヤラセがないねん


ヤラセなしで権威主義批判し続けた作品なんですわな


みんなして税金払わんと逃げたくりよるしな


なかなかアナーキーよ


今からアクアがどんだけ素晴らしいか語ってもいいか?


一生行けるんやけど


やめとこか


やめとくわ


大道芸しておひねりもらわんのがもう堪らんよな


ここの奥行き理解してよ


ここやねんって


この凄さ分かりますか?


この凄さを


分かってくださいね


ここなんですよ


「あ、おひねりはやめて下さい。私芸人ではないので。おひねりはやめて下さい。」


このたった一文でアクアは読者の目の前にいるキャラクターになってん


神性と人間性の矛盾がその行動ひとつに凝縮されてんねん


見事です


暁なつめは凄いです


ホンマに中坊の時このすばなくて良かったと思っててね


こんなもん中坊で喰らったら飲み込まれるぞ


ホンマに


これ喰らったらイカレるよ


ここまで露骨な反権威主義ってないけどな


凄いよ


俺なんでここまでこのすば好きなんやろ思ったらそこやろな


最後の最後にはなんの力も持たん主人公が魔王倒すことにここまでの説得力持たしたん凄いよな


説得力あるもん


他作品のヤラセとは全然違うもん


見事なライトノベルですね


ここまで露骨に反権威主義を描いておきながら、コメディとしての面白さで隠してまえるんやから


これがホンマの風刺でしょ


このすばは非常に優れた風刺小説です



「『この素晴らしい世界に祝福を!』全巻読破 - 笑いの向こうに潜む鋭い社会批判」


「この素晴らしい世界に祝福を!」(通称:このすば)は、一見するとただのコメディ小説に見えるかもしれません。しかし、全26巻を通して読み進めると、その表層の下に秘められた深い思想性と鋭い社会批判に気づかされます。今回は、この作品の魅力を掘り下げてみたいと思います。


1. 徹底した反権威主義


「このすば」の世界観は、驚くほど徹底した反権威主義で貫かれています。物語の冒頭から、神という最高権威が「駄女神」として描かれ、土方仕事をする姿が印象的です。貴族や警察といった既存の権力者たちも、腐敗した存在として描かれています。


主人公カズマの行動原理は、常に既存の権威構造への挑戦です。彼らの税金逃れの行為など、アナーキーとも取れる描写が随所に散りばめられています。これほどまでに露骨な反権威主義を貫きながら、なおかつコメディとしての面白さを保ち続けるバランス感覚は驚異的と言えるでしょう。


2. 宗教への複雑な視点


「このすば」は宗教批判的な側面を持ちながらも、キャラクターのアクアを通じて、神性と人間性の矛盾を巧みに描き出しています。特に、アクアが大道芸でおひねりをもらおうとする場面は秀逸です。


「あ、おひねりはやめて下さい。私芸人ではないので。おひねりはやめて下さい。」


このたった一文で、アクアは読者の目の前に生き生きと存在するキャラクターとなり、同時に神性と人間性の矛盾を見事に表現しています。


3. 風刺小説としての側面


「このすば」は、コメディの装いを纏いながら、実は非常に優れた風刺小説としての一面を持っています。ギャグを取り除けば、それは鋭い社会批判の書と言えるでしょう。しかし、作者の暁なつめは巧みにコメディの要素を織り交ぜることで、読者を楽しませながら同時に深い思索へと誘っています。


4. キャラクター造形の秀逸さ


作品のコンセプトがしっかりしているからこそ、キャラクターたちの個性が際立っています。特に、アクアのキャラクター性は素晴らしく、読者を魅了してやみません。


5. 説得力のあるストーリー展開


「このすば」の魅力の一つは、展開に「ヤラセ」がないことです。特に最終決戦では、何の力も持たない主人公が魔王を倒すという展開に、他の作品では見られないような説得力があります。


結論:


「この素晴らしい世界に祝福を!」は、表面上はライトノベルのコメディですが、その本質は鋭い社会批判と深い思想性を秘めた優れた風刺小説です。笑いながら読み進めるうちに、読者は知らず知らずのうちに社会の矛盾や権威構造への疑問を抱くことになるでしょう。


この作品は、若い読者にとっては強烈な影響力を持つ可能性があります。それほどまでに、「このすば」は現代社会への鋭い洞察に満ちた作品なのです。コメディの仮面をかぶった、真に優れた文学作品として、「このすば」は長く読み継がれていくことでしょう。​​​​​​​​​​​​​​​​」


ではでは〜