鮫あんパン DREAM  | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥




 海外ではない? 
 でも国内でもない? 
 どっちにしろ妻と子の3人での旅行先の夢。 
 海岸沿い。防波堤。橋の下。 
 サーファーなのか? はたまた、おみやげ売ってる観光業者なのか? 
 松井ヒデキ似の明るい顔したTシャツ姿の お兄さん。 
 なにを売るにも あつくるしさ抑えながら
 地元の名物を熱心に紹介してくれてて… 
 「ああ、それね。サメの丸焼き。」 
 30センチほどの鮫の形をした食べ物(料理?)が 
 木箱の上へ積んであった。 
 一本もらって食べてみると 
 魚のすり身のようなモノがパンのようなモノに包み込まれてて 
 外側は深海に生息する青白い鮫の色より もっと深い色してて 
 かなり濃い味。 
 焼いてクセを抑えてあっても決して美味くはないものの 
 食べれないことはない。 
 「なにそれ?」 
 「食べてみりゃいいじゃん。」 
 ヒトクチ分を千切って子供に渡すと 
 「ああっ、ボク こういうのダメ。」 
 と云って逃げてしまった。 
 
    shark2008 
 
 「お兄さん! やっぱコレ、もうひと工夫して 
  中身あまくしてサメのアンパンとかなんとかしたほうがいんじゃね?」 
 「そぉっスねぇ。!。 いいアイデアっスね。 サメのアンパンか…。売れるかもしれない…」
 そんな話の途中 
 少し離れた場所の建物(旅館?民宿?)に面した河口で 
 白と黒の生き物がジャンプして水飛沫をあげていた。 
 「ペンギンか? 鯨か? 」 
 「いや、鯱だよ。」 
 「やけに暴れてんな…」 
 「このアタリの海もねぇ~、ナンタラカータラ・・・・」
 物売りのお兄さんが最近はじまった名物風景を説明してくれた。 
 どうやら、そこでも海の様子は変貌してるらしい。 
 テーブルの上に
 妻の字でという一文字が 
 赤いペンで書かれたメモ用紙。 
 「メールアドレスも書いといてよ…」 
 そこで眼が醒めた。 
 
 
 
 
              Fish and Bird song by Tom Waits
 
 
 
 
 
 
 
    same2007