「明日はきっと出逢うであろう…」という天使 ~ Stay (Faraway, So Close)テーマ: Message from U2 LYRICS ☞ http://www.lyricsfreak.com/u/u2/stay_10161100.html original video ☞ http://www.youtube.com/watch?v=838dPcVq0c4 1993年に全世界へ向けて発表された この歌や映像には あんまり関係ないんだけど ジョン・トラボルタ主演の映画で『マイケル』 というのがある。 酒もタバコも飲んで、女に快楽をもたらすことも許されている大天使ミカエルが 現代の地上に現れて、人々が見失ったモノのうち、愛を与え、 それがこの世で祝福されるべき瞬間を甦らせる… というような内容の映画なんだけど 神話や宗教とはべつに 最近の映画や音楽の世界に描かれる“天使”というのは 悪魔と対象にされながらも常に悪魔と天使が別々のモノであるとはしていない。 そういうところは、いま肉体を持って生きている人間の心の、そのひとつひとつの、 誰もに善悪が潜んでいて、あらゆる人々の営みの中で いつもそれが見え隠れしていても それが必ずしも、今日このときだけ偏ったまま終わらないことに 祈ったり、願ったり、約束したり… 生かされて生きていることの喜びや感謝をとりもどさせてくれるものがある。 ところが、どこでバランスを崩したのか? 天使が舞い降りるはずの地上が今、 地獄のようになったままの場所もある。 いや、この考え方も、もうヘンだな。 おかしい。 そんな場所はない。 「あってはならない」ということではなく 「あるはずがない」ということだ。 俺は、今の地球上こそが地獄ではなく、本来は 人々が言葉にするところの「天国」とか「楽園」なんだと思う。 (かといって誰もがナターシャ・キンスキーの膝の上で死ねるわけでもねぇけど。) そうでなければ、この世に、このような歌と演奏が存在するはずがない。 「こんなはずじゃない」 という日常に、勇気や生きる力も与えることができる天使。 俺は存在すると思う。 Three o'clock in the morning It's quiet and there's no one around Just the bang and the clatter As an angel runs to ground Just the bang and the clatter As an angel hits the ground 午前3時を過ぎた どこかの街並みの一角 普通にクルマが行き交う通りの、ある新しい朝 U2のボノ(独りの天使 )が、その朝靄に煙る地上へ堕ちてきて その片手にはなぜか? 鉄の鎧を持っている。 誰かが銃弾に当っても大丈夫なように 天から用意してきたものなのか? それとも? 世の中、今いきている場所だけがすべてではない。