我が家は私の実家の敷地内に建っております。
何かと用事がありますので、実家のダイニングで親と話をするのですが、我が家とは比べ物にならないくらい静か。
ハウスメーカーの差なのか。
窓の性能の差なのか。
道路側に我が家が建った事により、我が家が防壁になっているのもありますが、それにしたって救急車のサイレンすら聞こえないのはどういうことか?
立地的に旗竿地になるので、周りに道路が無いからかな?と思っていましたが、ある事に気が付きました。
ご覧ください。
物凄くざっくりエクセルで描いた実家の間取りです。
道路と書かれている方角に我が家があります。
我が家の先に道路です。
足が不自由な親が住む家ですので、間取りは1階で完結するようになっています。
このLDKが本当に静かなのです。
寝室の斜め前には隣家の駐車場があり、2800万円もする外車のドアの開け閉めの音が我が家を揺らす程響いておりますが、それすらもリビングにいると聞こえません。
その秘密は、黄色で塗られた「収納」
奥行き90cmのクロゼットが衝撃を伴う音を吸収・遮断しているようなのです。
玄関から廊下を通ってリビングに入る経路、壁付け収納の為に延長された壁。
壁付けキッチンの前に置いたダイニングテーブルで過ごす事が多いのも、いくつもの壁が音を遮断する状況を作り出していました。
我が家は1階に廊下もないし、収納もないし、LDKはがらんと遮る物が無い空間の為、どこかの窓から音が入ってきたら、全ての空間の音が広がってしまっているようなのです。
今どきの広々LDKは我が家のような立地には向いてなかった・・・
ちなみに、オレンジ色の棒は引き戸です。
一応回遊動線になっているのですが、廊下の幅が90cm無いので、担架が旋回できず通れません。
何度か両親とも救急搬送されましたが、その都度、担架で運び出す事が出来ず、自宅の車イスを使って道路まで出ました。
高齢者の家は、担架が通れるように作った方がいいです。
いつ何があって救急搬送されるか解りません。
この図面を描いた人は、おそらくリビングの音を寝室に入れないようにする為にここに収納を設けたのだと思います。
結果的に、道路からの音もLDKに入りづらくなり、静かな環境となりました。
こうすれば良かったのか、と今気付いても何もかも遅い。
せめてリビングとダイニングの間にスライドウォールでも付けようかと思っております。
このように静かな親の家ですが、
高齢で耳の遠い両親のテレビの音が凄まじく、私が庭に出ていると窓を閉めているにも関わらず聞こえてきます!
母に至っては、手元のラジオとテレビのダブル使いで音量を上げてくるので、もやは何を聞いているのか判らないです。
認知機能が衰えてきた高齢者は、音は聞こえているのだけど、理解が出来ないから、聞こえないと勘違いして音量をあげている。
見ているとそんな気がします。