連絡もなしに15分遅刻でやってくる。
こっちが時間を間違えたのかも思ったけれど、メールでは確かにその時間でした。
リノベーション工事を専門に扱う工務店さん、という位置づけの業者さんです。
窓専門ではないけれど、パナソニックの窓を扱っている所が近隣ではここしかなかった。
この工務店さんの見解は
「窓だけやっても効果はない。壁が駄目だ」
でした。
壁をコンコン叩いて出た結論です。
以下、私が聞いた説明をほぼ原文のままお伝えいたします。
「壁を叩くと軽い音がするでしょ? 太鼓みたいに響いてるでしょ。
これ、中が空洞なんだよね。
断熱材が駄目だね、発泡系?グラウスールが入ってるの?
グラウスールは軽いから防音は期待できないよ。
そもそもツーバイ工法は中すっかすかだから、防音効果のある断熱材を入れないと駄目。防音をしたいなら部屋側に石膏ボード12mmを2枚重ねて貼る。部屋は3cm弱狭くなるけど、それくらいやらないと駄目。窓はその後。とにかく壁が駄目だ。
どこで建てたの?
あーじゃあ、手が出せないね。
工務店で建ててれば普通に対応する工事だけど、ハウスメーカーは型式認定だからなあ。そもそも防音を気にするなら断熱材が選べる所で建てないと駄目だね。最初からやらなきゃ。
今からでも石膏ボードの貼り増しぐらいはアフターサービスで出来るでしょ。
せっかくの築浅の家に不格好な内窓つけるのは勿体ないし、断熱性能はほぼ変わらないし、見た目が悪くなるから家の価値が下がるよ。
この先、家を売る時にネックになると思うよ。
簡単にやるなら、この壁に天井まで本棚を置いて、本をみっちり入れるとかすればいいと思う。
とにかく壁が駄目だから、内窓つけてもさほど効果は無いと思うね」
30分ほどリビングの4連窓だけ見てお帰りになりました。
最後まで名乗られなかったし、名刺ももらえなかったので、あの人が誰なのか謎です。当然、次回の来訪も無いため、パナソニックの窓の案は無くなりました。
元大工さんだそうですよ。
工務店さん目線のお話でした。
確かに乾太くんの排気音が壁を貫通しているのは解ってました。
私の部屋がそれです。
対応としてそちらの壁にチェストを置いているわけで、漠然と外壁から音が入る事を受け入れていたけど、それはツーバイ工法だったからなの?
外壁の厚みは19.5cmあるのだけど、その厚みに意味は無かったの?
外壁のタイルも音には無力だったの?
リビングは窓からの音ばかりに気を取られて、壁からの音に気付いていない可能性もありますね。
壁もやらないと駄目か。
リビングの窓に内窓をつけると窓枠をふかす事になるので、その分、壁の厚みを増すのはやぶさかではございません。
家の価値?
そんなものは最初から無いわ。
そもそも戸建てなんて、土地の価値しかないのだから、上物の価値なんて最初から無いでしょうに。
母屋が我が家よりも外壁が薄いのに、防音性能が高いのは、断熱材がロックウールだからなのかな?と漠然と思っていましたが、本当だったみたいです。
重くないと音は遮れないので、重さのあるロックウールが正義ですね。
しかし壁そのものも駄目なのか。
この家の壁、どこもかしこも壁を叩くと軽い音がする。
2×6の厚さは、ただのハリボテだったのか。
静かな家で暮らしたい、という私達の希望は、このハウスメーカーを選んでは駄目だったという事のようです。
母屋がとても遮音性に優れていたので、最近の新築はだいたいどこもこんな感じかと思っていたけど、そんな事は無かった。
ZEHだの蓄電池だの言う前に、私達は遮音性能の高い家を求めるべきでした。
いや、求めてたよ!その結果が外壁の厚み20cmだったよ!
なのにこの仕打ち・・・意味無かったのか。
でもね、カタログに書いてある遮音性能は他社と同じだったのよ・・・。
現実にはこんなに差があるけれど。
とにかく壁も窓も工事しないと駄目かもしれない。