腕を組み、ラーメン屋(豚骨にしろ魚介にしろこってり)の大将、または体育会系コンサル(何をコンサルしているのか解らない)の社長の本人画像スタイルで寝室の天井を見上げる私に夫は言いました。

「ヨリコさん、まだ何かする気なの」

 

当然です。

この天井を沈黙させるまで、私に安眠は訪れない。

 

 

現状確認をする為に、再び私は天井の点検口を開け中を覗きました。

袋詰めのグラウスール「ふんわり野郎」(命名・湯葉さん)をかき分け、熱交換換気扇の本体に近づこうとしました。

半透明のプラスチックというか、引越の時のエレベーターを養生するヤツみたいな物で作られた巨大タッパーをひっくり返したような物を被せられた熱交換換気扇。

そこへ行くには、天井の梁の上を歩くしかないようです。

思った以上に天井の素材が薄い。

あ、これ、私が乗ったら天井を踏み抜くヤツだ、と直感で解るくらい薄い。

 

そんな危険を冒してまで、私が防音工事をする必要はあるのか?

 

ちょっと考えて、私はアフターサービスに電話をしました。

 

折り返してきた担当者に

「天井の熱交換換気扇が煩い。なんとかしてくれ」と訴えると、

「じゃあ、伺います」とあっさり。

 

これはあちこちから同様のクレームを受けてるとみた。

でなければ、こんなにあっさり追加のグラウスールを持ってくるわけがない。

 

ただ、防音対策としてグラウスールというのは、中学生男子の昼食にコンビニのおにぎりを2個だけ渡すようなもの。

全然足りないのじゃ。

グラウスールごときでどうにか出来るなら世の中はもっと平和なのだ!

 

という事でアフターサービスの人が来る日程に合わせて、またこれの出番です。

 

 

 

買い足しました。

乾太くんの排気音には負けたものの、それなりに効果はあります。

少なくともグラウスールよりは効果が見込めます。

今回は48枚づつ用意。遮音シートに防音パネルを張り付けておきます。

これを天井裏に敷き詰めてもらうという算段です。

「いやそういう事は・・・」と拒否られたら、

「じゃ、私も一緒に天井裏に入りますので」と言えば、アフターサービスの方でやってくれます。

施主を天井裏に入れちゃ駄目らしいですよ。

私が懸念した通り、天井裏に入って天井を踏み抜く施主が結構いるらしいです。

あぁ、私だけじゃないのか。

 

そうじゃなくて!

 

そもそも!

施主が天井裏に入らなきゃならない状況を!

作っている!

ハウスメーカーの施工が!

悪いのではないか!!

 

何も無ければ施主は天井裏に入らない。

床下にだって潜らない。

そうさせているのは、ハウスメーカーなのだよ。

 

真夏の天井裏は暑くて地獄と現場監督バンビちゃんから聞いておりましたので、対応は11月となりました。

それくらいのやさしさは私にもある。

 

天井断熱だと天井裏は外と同じ扱いになるので、夏場は生きてる人間が赴く場所ではないそうです。

そんな環境から「ふんわり野郎」だけで断熱しているのですから、この家の断熱性能もたかがしれてますね!

 

 

長くなるので続きます。