浴室のエプロンをガコガコ言わせながら掃除をし、
壁の水切りをして、換気扇を回しました。
タイマーは2時間です。
タイマーが切れたので浴室のドアを開けました。
旧居は第三種換気のマンションでしたので、換気が終わったらドアを開けて残った湿気を飛ばしていました。
今度は第一種換気なので必要ないかと思ったのですが、なんとなく開けました。
あれ?
全っ然、乾いてない。
床も浴槽もびしょびしょのまま。
おかしいな。
この換気扇、動いてる?
引き渡しの日、浴室を見た私は思ったのです。
「最近の24時間換気は、ずいぶんと静かね」と。
20数年の間にここまで進化したのかと思いました。
しかし、乾いていない。
この換気扇の排気量だと2時間じゃ足りないのかな?
明日から3時間にしてみよう。
翌日、現場監督バンビちゃんと連絡を取り、週末に来てくれる事になりました。
その夜、浴室の換気扇を私は3時間まわしました。
あんまり変わらない気がする。
うーん、このハウスメーカーの浴室換気、全然ダメじゃん!
週末にやってきた現場監督バンビちゃんは浴槽のエプロンの下から手を突っ込んで
「うわっ」と言ってました。
そして
「予想以上に隙間があるのでびっくりしました。専門の人を呼びます」
バンビちゃんさあ、ここ、君がチェック項目にチェック入れてるよ?
見たんだよね?
君、ここは見たんだよね?
そう詰める私に「すいません、気づきませんでした」
彼の言い訳によると、
この浴槽はオプションなので、自分の現場で設置されたのは初めてとの事。
だから解らなかったそう。
このハウスメーカーは商品研修ってないのかな?
私は言い訳は聞きます。むしろ「それで言い訳は?」と聞くタイプです。
先方の言いたい事は聞いてあげないとフェアじゃないですしね。
言い訳を聞いていると、原因を他人や物に押し付けるタイプ、しらを切りとおすタイプ、こちらを懐柔しようとするタイプなど、その人の人間性や今まで生きていた環境が見えるので、わりと楽しいんですよね。
一切言い訳をしない人は、話は短くて済みますけど、逆に情報を出さな過ぎて、腹に何かあるな?と感じます。
こちらを煙に巻くタイプは、言い訳しないんですよ。
個人的には、
原因→理由→言い訳の順で話てくれる人を信用します。
そんな気持ちでバンビちゃんの話を聞いた後、聞いてみました。
「換気扇なんだけど。この24時間換気、これ動いてる?これでいいの?
あと、お風呂を使った後の換気、全然乾かないよ?」
バンビちゃんは言いました。
「これでいいです。2時間で室内の空気を入れ替えるので、ここは付けっぱなしで」
うん、そんな事は私も知っているのね。
私が聞きたいのは、この換気扇、ちゃんと指定の換気量をクリアしてるの?
音が静かすぎる気がするけど、これがデフォルトなの?という事。
バンビちゃんは自信満々で「これでいいです」と言いました。
そして、お風呂使用後の換気が不十分な事については、
「ブローを使ってください」
ブロー?
停止ボタンの下にあるコレね?
この換気の「標準」を使用後に使っていたのですが、音が24時間換気と同じくらいで凄く静か。
動いてないのでは?と思うくらい24時間換気と音の差が無い。
バンビちゃんがブローに換気を切り替えた所、ぶおおおおお!とかなり大きめの音がし始めたので、じゃあ、まあ、そういう事かと納得しました。
しかし変ですよね。
じゃあ「標準」ってなんなのさ?
そんな事を思いながら、まだまだある「これはおかしいのでは?」な箇所をバンビちゃんに見てもらいました。
つづく