私が夫に「メンタルゴリラ」呼ばわりされた記事に、

沢山の「いいね!」をありがとうございます。

えっ私の評価、高すぎ(照れ照れ)

 

 

さて、いやいや期を発動させた夫は駐車場に一旦放置で、

土地所有者である父は事件直後は、

「お父さんってこんな風に怒るんだ」と娘もびっくりの遺憾の意の表し方でした。が、年のせいか怒りの持続力がなく、

ハウスメーカーからの最初の謝罪のメールを転送した所、電話がかかってきました。

 

「先方も謝罪しているし(ハウスメーカーがね)

 今後は起こらないだろうし(起こりようが無いね)

 この後はきちんと工事をしてくれるだろうから(それは当然だね)

 今回の事は水に流して(敷地に流された水は汚水だったよ!)

 このまま建てなさい(嫌です)

 

もう、仏様かな!?もしかして生きながら仏になってる?!お父さん生きてる!?

 

 

心が広いにも程がある。

近隣のお宅の上棟の時に敷地の無償提供にしたって、そんな事をしても、

ハウスメーカーに吸収されちゃって、施主には一切に連絡はいかないし、

まったく意味ないから止めろと言ったんですけどね。

 

 

 

これまでの打ち合わせの数々は正直大変でした。

でもそれは出来ると思っていた事が出来ないという状況が多発したから。

少しでも希望に沿うように、問題を分解して再構築していたから。

それらがなければ、こんなに大変では無かったと思う。

 

ただ「もう二度とやりたくない」という夫は、

エスカレーション・オブ・コミットメント状態にも見える。

これはもう全力で止めなければならない案件です。

案件なのですが。。。

 

いやいや期ってどうしようも無いじゃないですか。

 

ここで私の折衷案です。

「上棟を1ヵ月遅らせよう!」

 

時間稼ぎにしかなりませんが、考える時間はもっと必要です。

しかしハウスメーカー側からは「できない」と言われました。

延期するなら契約破棄の方が望ましいようです。

そうですね。

他の現場とのスケジュールもありますしね。

 

建てるか、建てないか、今、決めなければならない。

 

展示場に戻って(蚊に刺されるから)夫は私に向かって言いました。

 

「家を建てたいです」

 

 

私だって建てたいよ!

何言ってんだ!

 

 

失言三兄弟もなぜか私に頭を下げました。

 

 

私がディズニープリンセスならこう言うでしょう。

 

「いいわハウスメーカー、あなたの罪を許しましょう(キラッ)」

 

 

 

 

言えるかーい!

 

だって私は50代の悪役令嬢!心は駅のトイレよりも狭く意地悪なのです!

到底プリンセスにはなれませぬ。

そしてこのまま引き下がるわけにはいきませぬ。

もはや老嬢の意地です。

 

「外構工事の見積、もう一度出してもらえます?

 あと、エアコンはヨドバシより安い価格で出すと一筆もらえます?」

 

最後通告です。

誠意は金額で見せろ。

先ほどのふざけた金額では到底納得できません。

 

そして提示された金額も納得は出来なかったのですが、

もうディズニープリンセスになるしかなかったです。

プリンセスも大変なのね。

私、50代の悪役令嬢の方がいいわ。

 

 

結局、散々ごねたのは「私ぃ?!」な状況にいつの間にかなっており、

契約は続行、2日後には基礎工事開始となりました。

 

営業さんはほっとしたような顔で「ありがとうございます」と言いました。

工事部の長男次男は少し複雑な顔でした。

やりたくないのだろうな、と私は思いました。

 

 

たぶん、私と同じ経験則を持っているのではないかと。

金額が大きく、煩雑で難しい案件なのに、ミスもトラブルも事故もなく、

するすると完了する案件もあれば、

たいして手間のかからない案件のはずなのに、次から次へとトラブルが勃発する現場もあるのです。

一つ一つのトラブルは些細で、違う部署の人間が1つづつミスする、そんなトラブルまみれになる事があるのです。

我が家はどうなるのか。

この時はただ祈るしかなかったです。

 

このまま家を建てる事になり、

重い気分で展示場を出た私に夫は言いました。

 

「ご飯を食べて帰ろう?

 スシローとバーミヤン、どっちがいい?

 僕、バーミヤン」

 

二択になってませんけど!?

 

 

 

 

私は、本当にこれは「家建ての神様がくれた最後のチャンス」としか思えなかったです。

それを無視して家を建てる。

それは家建ての神様に刃向かう行為では?

神に牙をむいて無事に家は建つのだろうか。

神殺しの力を持たない私達がラグナロクを戦い抜けるのか?

これは・・・嫌な予感がする。

 

 

 

 

そして

 

わりとすぐに

 

神罰は

 

下ったのでした