前回の続きでございます。
今回の敷地への不法侵入の原因については
「外構業者が悪い」と逃げ切る姿勢ではありますが、
その外構業者と業務提携をしている以上、
ハウスメーカーにも監督責任があります。
営業さん「コロナ前は、半年に一度の頻度で協力会社を集めた研修会を
行っていたのですが。最近はなかったせいか、少し意識が・・・」
知らんがな
それは御社の都合であって、施主には一切関係の無い話ね。
このハウスメーカーの事業部長、課長、担当営業は、
そろって失言しがち。
失言三兄弟と私の中で命名されました!
失言三兄弟の中で、最も現場で苦労してそうな次男・工事部課長が今後の対策に
ついて説明です。
・我が家の現場は鍵の解除番号を独自に設定し、関係者以外絶対の立入禁止にする
・監視カメラを設置
・現場監督を2名体制(この課長さんと従来の震え声監督)
正直、基礎が出来上がってからは、もうトラックやミキサー車を入れる事は不可能になるので、今更感が凄いのです。
セキュリティは多少上がるので、やらないよりはマシですが。
監視カメラについては
「その画像の確認は私達で出来るのか?確認の頻度はどれくらいになるか?」
の質問には答えられず持ち帰りとなりました。
やる気ないな!!
現場監督2名体制は、その時点で既に信じてませんでした。
どうせ次男の課長は来ない。
そもそも管理職が現場に出れるほど暇なワケない。
サラリーマン生活30年のおばさんを騙せると思わない方がいい。
この件は書類上の処置でしょう。
そしてお待ちかね「和解提示・補償内容」です。
ぼそぼそと今回の原因だの、対策だの話されてましたが、
ダラダラと話されるのは時間の無駄です。
この時、19時を既に回っており、私はお腹が空いております。
「じゃあ、お金の話をしましょう」
まだぐずぐず言う長男の話を遮り、一歩前へ話を勧めます。
なんで私がこの場を仕切るのか。
ちょっとダーリン、あなたも何か言いなさいよ、とチラッと見れば、
夫も空腹なのか虚ろな目をしている。
たぶん脳内パトラッシュと何か話している。
ハウスメーカーが提示した内容です。
・近隣のお宅の施工時に、父の敷地にクレーン車を入れた為
通常1日2万円の駐車場代がハウスメーカーより支払われます。
しかし、父は「ご近所の事だから」と無償提供しておりました。
その時の駐車場代を改めて支払う。
・今回の不法侵入も、同様に1日2万円を駐車場代として支払う。
・お詫び料として+1万円を支払う。
合計5万円を土地所有者へ支払う。
土地所有者はこの段階では父で、私達ではありません。
しかし迷惑を被ったのは土地所有者ですから、父への支払いで問題はありません。
では、私達施主へのお詫びは?
新築の土地を踏みにじられた私達の心理的瑕疵についての補償は?
・今後発生する全ての工事を無償にします
このハウスメーカーの工法では、
もうこの後発生する工事なんて無いのですが!?
「では、まだ詳細が確定していないタイルデッキを全額無償で」と私が言えば、
「それは勘弁してください」
たった100万円ですが!?
私「では、予定になかった2階のエアコンの設置をお願いするので、
その工事費とエアコン代」
長男「エアコン本体は、管轄が違うので工事部で持つ事ができません。
あ、取り付け工事費は全額持ちます!」
取り付け工事、1台あたり1万1千円×2台
私「エアコンの担当はどちら?」
営業さん「私です。エアコンは多少お値引きますので」
私「値引き?無償ではなく?」
営業さん「無償は勘弁してください」
私「それが御社の施主に対するお詫びか」
全員「・・・(無言)」
無言が色っぽいのは工藤静香だけであって、定年まであと数年のオッサン達が
黙っても、少しも心動かされない!
むしろ、その態度だと私がクレーマーのようだ!
だいたい夫!なんで君まで黙るのさ!!
この時はまだ玄関ドアがスマートキーではなくシリンダーキーになっていた事を
知らなかったので、知っていたら、無理やりにでもスマートキーに扉ごと変更させていたんですけどね。
スマートキーだと思っていたので、もうこれ以上、手を入れる隙間なんて無い。
設備のアップグレードは工事部の管轄ではないので、私の提案はことごとく却下です。
結果、和解金は
・土地所有者へ5万円
・エアコン設置費用 2万2千円
(予定外にエアコンを買う事になったので、むしろ支払う金額は増えた)
たったコレだけ。
私はすっくと立ち上がると、夫に向かって言いました。
「ちょっと話し合おう。席、外しますね」
雨が上がった展示場の駐車場は、
凄い湿気と下がらない気温で大変不快でありました。
本日のサムネイル
雑木林に生息する鴨と
サギ
このアオサギはたぶん指示役