イーロン・マスクばりに突然の仕様変更を言い出した設計士さんを相手に
バトルを開始したわたくし。
しかしイーロンは「次の打ち合わせが・・・」と退席しようと席を立つ。
逃がすかぁ!
ファンネルを放って追いかけるも営業さんに阻まれる。
この人、こういう所は本当に手強いのよ、勤続30年は伊達じゃない。
しかし絶対に絶対にハイドアは天井付けなのだ。
他の仕様も全然好きに出来なくて、床まで妥協しているのに、
なぜ!
ハイドアまで!
諦めなくてはならないのか!!!
NO!MORE!諦める!
私は諦めない。
体育館の床色を覆した時のように、私は立ち上がる。
そこで私はこういう提案をしました。
玄関ホールとリビングで15cmの差が生まれるのなら、
リビングを折り上げ天井にしたらどう?
ドアの部分は、玄関ホールに合わせて高さ2m40cmにする。
そこから折り上げて、リビングの中央は、2m55cmにする。
どう?
15cmもあるので、間接照明も仕込めるのでは?
しかし、出来ませんでした。
リビング階段の位置、そして第一種換気の室内排気口、これらのせいで、
そもそも折り上げ天井が不可。
不可。
オシャレなお宅に大抵ある折り上げ天井、不可。
どこまでダサいのが標準仕様なの。
そしてもう一案。
リビングドアは玄関ホール側に付くのですが、
それをリビング側に設置してはどうか?
開き戸ではなくて、引き戸なので、高い方に合わせて付けても、開閉は可能。
これだと玄関ホールはちょっと妙だが、すっきりする。
リビングは、ちらちらと視線に入るから、リビングからの違和感を払拭したい。
しかし不可。
照明のスイッチが室内側に付けれないという。
別に玄関ホールでもいいのでは?私は気にしませんが?
「そういうのは弊社ではやらないですねー」
知らんがな!!
もう、こうなると、また素っ頓狂な方向へ私は振り切るのです。
ちなみに夫は黙秘しています。
血圧が上がった私に下手な事を言うと流れ弾に被弾する事をよく知っているのです。
判った。
ならばふかす。
ドアの上の壁だけふかす。
マンション住まいの方はお判りになると思いますが、マンションは配管が天井を
めぐる関係で、結構天井に梁が出来るんですよね。
旧居もそんな感じで、ごっつい梁が壁に沿って何か所かありました。
そういう物を見慣れているので、天井に「配管が通ってそうな梁」というのは違和感が無かったです。
なので、それを注文住宅でも再現しようかと。
本当は嫌ですよ。
何が悲しくて、すっきりした戸建ての天井をあえてぼこっとさせるなんて。
これによって、ハイドアの上に一瞬だけ垂れ壁の存在を消す。
よく見れば垂れ壁なんですけど、ぱっと見は「梁」
ダミー梁。
それでもう手を打つ。
今度は営業さんも納得してくれました。
しかし後に現場の大工さんは「これの意味は??」となっていたようで、
現場でも「ほんとにふかしていいのか?」と2回聞かれました。
苦肉の策です。
なんかこういうのばっかりこの後も出てきます。
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名古屋港のショコリキサー