ハウスメーカーCの一級建築士さんによる神間取りに心を奪われておりましたが、

他社さんからも間取りが上がってきました。

しかし建築士さんが描いた間取りではないですね。

数あるパターンから、土地の条件に近しいものに手を加えて出してきました、

と言った感じです。

 

なぜなら。

君たちは猫と暮らした事はないし、ペットと生活する施主さんと仕事をした事も

ないね?と解る間取りだったからです。

 

「猫と暮らす家」

安易に壁にキャットステップを付けたり、天井付近にキャットウォークを設置しがちですが、19年猫と暮らした身からすると、

 

・キャットステップは、年齢が上がると使わない、なんなら本猫に興味が

無かったら、一度も使われない。ただのホコリが溜まる棚になる。

 

・天井近くのキャットウォークは、その上で毛玉やゲロを吐かれたら、

どうやって掃除するのでしょう? 毎回脚立を出してきて掃除するのは大変ですよ。猫だって高い所から落ちます。骨折の危険性がある場所は避けたいです。

 

猫が入りこめて、人間の手が入らない所を作ってはダメです。

知らない間にゲロ吐かれていて、異臭でその存在を知ったり、異様な気配を感じたりするのです。

小学生男子が、机の中にダンゴムシやカマキリの巣を入れていたのを発見したような、そんな感じが近いでしょうか。

 

猫と暮らしていた間は、部屋のドアは全て開けっ放しでした。

猫が自由に移動できるようにする為です。

夏場はまだ良かったのですが、冬は玄関の冷気が入り込んで寒かったです。

新居では、冷気対策と猫の脱走対策でリビングドアが必須です。

そしてなるべく寝室のドアは閉めたいので、ペットドアを初めから付けたかった。

キャットステップは必要ない。

必要なのは、ドアとトイレ置き場。

可能ならトイレ置き場に換気扇をつけたい。

 

そんな施主の希望をどこまで理解したのか解りませんが、

こんな間取りも上がってきました。

 

 

営業さんが描いた間取りは出しちゃいますよ。

延床面積30坪の家です。

きっちりと良くまとまった間取りだと思います。

コンパクトで無駄がない。

しかし、ときめきませんでした。

うーん。

何かが違う。

細かいNGポイントはあるのですが、全体的に響くものが無かったというか。

 

間取り、ムズカシイネ。