土曜日の約束の時間にいらっしゃった不動産会社の営業さんは、
「あーこれはモテるね。やり手だね。奥さんはきっと大学時代の同級生だね」という印象の若き精鋭でございました。
査定額とどっさり持ってきた資料。
こちらの希望は「業者売り」
買ってくれそうな個人の方を待つより、買い叩かれたとしても、
迅速かつ確実に売りたい旨を伝えた所、
「オークションに出しませんか?」
不動産素人の私達は知りませんでしたが、
業者・法人を対象とした「ステップ・オークション」という業態があるそうです。
入札最低価格は私達が決めます。
購入希望者は、それ以上の価格で入札します。
入札額が気に入らなかったら、またその時考えればいい。
まったく希望者がいなければ、少し時間を置いてまたオークションに出せばいい。
完全にヤフオクと同じしくみです。
個人が入札も情報を見る事もできないこの制度、確かに私達にはぴったりです。
ハウスメーカーとの工事請負契約を結ぶにあたり、マンションの買主が個人だと
不測の事態(住宅ローンが組めなかったり)もありますが、法人だとその心配もないのでハウスメーカーの顔もほころびます。
「それでお願いします」と専属仲介契約に判子を押したのは3月末。
若き精鋭の営業さんは、年度末に1件契約が取れてとっても嬉しそうでした。
その顔を見て、私達も嬉しくなりました。
販売の業態もさることながら、
彼の対応とやる気に救われた気がしたんです。
それまでふわふわと実体の無いものを掴むような感じでしたが、
彼が形あるものを出してきた、手に硬質な何かを乗せられた、そんな感じ。
この仲介契約書が私達の「家建て」の第一歩でした。