本日で株式会社バデッグボックスは丸10年を終えます。

 

この記事はイチ経営者としての話をします。

のでわりと現実的な話が多いのです。

このアメブロは自分への備忘録としてもあるので。

 

2012年に自分のデザイン事業と弊社役員である楠山氏がやっていたメイク事業を一つの屋号にまとめようとノリ?

そうだね今考えればノリだったよね。

 

会社ってかっこいいな。

代表取締役って響きがいいよな。

 

男子(←この時代に大丈夫かな?)がこの世に生を受けたならば

一度はそういった事を考える事はあるでしょう。

まさにそれだったと思う。

当時のボクに訊けば「そんなんじゃない」と言いそうだけど

今のボクから見れば“似たようなもん”。

 

10年やってみて、

正直に言えば、

 

こんな零細企業の代表取締役なんて

重くて苦しいだけである。

 

ちょいちょい「会社を作りたい」と相談を受ける事があるが

まずは「何を目的とした会社?」と訊く、

で相手の言葉が詰まるようなら

「やめた方がいいよ」と一蹴する事にしてる。

(本当に計画や勝算がある人はボクなんかに相談しないと思う)

 

まあ、個人事業主の延長、よくある

音楽レーベルやバンドを法人登記してて誰か一人が正社員で代表。

あとのメンバーは外注(バイト)扱いとかなら。

アレならいいかもなぁ。

 

ただボクが尊敬する先輩方はもっとしっかり背負っていたので

ボクもできるだけそうありたいと思ってやっている。

 

そうなると重くて苦しくなる。

 

だけどね、

 

だけど、重くて苦しいけど、

 

辛くはないんだよね。

 

そこには仲間がいるから。

 

関係者によく言われるのは

「バデッグは何かをやろうとした時に“よしやろう!”と団結してくれるスタッフが揃ってる。

それが羨ましい。大体は何かをやりたいと思ってもまず一緒にやってくれる人間がいない。」

という事。

 

これは本当に誇りだと思うし、

これが続けてこれた原動力だと思います。

 

文化祭の延長みたいなノリで

オトナになりきれない奴らが集まって始めた会社だけど

国税庁に言わせれば「10年続く会社は6.3%」しかないわけで

それをスタッフみんなで和気藹々と続けてこれたのは幸せな事だよな。

 

もちろんその中ではコドモのままではいられない事もある。

 

例えば税金や福利厚生、会社間のトラブルや、経済不況。

そういうこともとても勉強になった。

人間は生きていく以上、それらを見えないフリをするにも限界がある。

それを学ぶ機会ができたのも良かった気がする。

 

それらを学ぶと世の中の仕組みが見えてくる。

みんながきっと嫌がるであろう政治や経済、イデオロギーの話も全てが繋がっていて。

それを避けようとする風潮すら恥ずべき事と考えるようになる。

幸福への感度とか、弱者の目線とか、

そういうものを日々の暮らしの中で常に考えられるようになる。

 

うん、こうやって並べるとやっぱ続けてきて良かったのかな?

 

まだ答えは出ないか?たかが10年じゃ。

ぶっちゃけ赤字続きだしなぁ。

 

まっったくというほど金持ちにもなってないし、

社会的地位が上がった気もしないから、

経営者としてはヘタクソで向いてないかも知れない。

 

でも色んな人と巡り合い、

“仕事”という形で接する中で

“感謝の示し方”を覚えただけでも

ボク自身は幸せかも。

 

この立場じゃなかったら

それを覚えることができないボンクラでいたと思う。

 

さて、もう10年頑張ってみますか。

 

赤字も含め、もう引き返せないとこに来てるしな。

 

10年後には皆が想像するような社長になっていたいもんだな。

いや、それより先にスタッフたちの生活水準を上げてあげたいな。

そして価値観も含め社会がもっと豊かになってたらいいな。

それに貢献できる事業の広がりも見せたいな。

 

そうなりますように。

いつでも楽しい未来を想像していこう。

 

なんて、肩肘はって無理しなくても

 

想像する未来はいつも楽しい。

 

 

この10年、出会えた皆様に感謝を込めて。

なにより共に支えてくれたスタッフのみんなに感謝。

 

2022年11月6日

株式会社バデッグボックス

代表取締役 峯村明徳

 

 

 

矛盾上等でもう一つ!

 

原則!バンドをやれなくなるようになったら会社は解散する!

バンドしているから、やりたくない仕事だってこなせるってもんだからね!