ボクが司会する番組『ヴィジュアル刑事Z』主催のアコースティックイベントが渋谷REXで行われました。

当初、番組制作側から「新春だし何かイベントやって!」と言われ、
おおおい!急っ!!と思いながらも
どうせだから、自分の好みに走ったイベントをやろうと企画したこのイベント。

音楽をその場で作り上げるイベント。

音楽の本来ある姿、そこにいる人間が、そこにある音楽を自然体で楽しむ。
家や街でヒトが集まり、ふと音楽を楽しみ始めるような。

もちろんそういう事をできるのは普段より最低限の楽器の嗜みと音楽に対する応用力を持ったアーティストでないとならないわけで
今回、ココロよく集まってくれた出演者の皆さん。

普段から、弾き語りやアコースティックイベントをやっていたり、作詞作曲編曲やレコーディングなども自身でやっている素晴らしい方々に集まっていただきました。
本当に持つべきものは仲間だなーと感謝します。

なので、今回は敢えて、事前のリハなどはもうけず、
それぞれが1曲楽曲と譜面だけを用意し、
その曲をほぼ即席で全員で演奏するという試み。

当日を迎えるまでは出演者のグループラインでのみやり取りをして

やれ誰々の譜面はクソだの、
あの曲のキーおかしくない?だの、
ここは誰々が適当に何々してください、細かくはお任せしますだの、

それぞれが屈託なく自由気ままに発言したり、
投げっぱなしにしたり、
ときには脱線したり、

このやり取りだけでもなかなか面白かった。


でもって当日、
もちろんサウンドチェックはせにゃならんので
そこで初めてそろい踏みした8人


そうやってアコギやベース、アップライトベース、カホン、パーカッションが並ぶとテンション上がるねー
とくにアコギなんかはよくもまあメーカーや色などが被らず並んだもんで、
GibsonやらGretch、Takamineなどなど、
ラウンドショルダーにスクエアショルダー、
いやーキモチ良い!!

サウンドチェックでもあまり深くは打ち合せせず、
あくまで本番での完成形を楽しみにしておきました。

ただ一発目に音出した時は全員が弾き過ぎてて音がうるさかったなぁ。

いよいよ本番、

トークに関しては犬神情次兄さんもいたので
面白い事に間違いはなく。
それぞれがミュージシャンとしてとは別にキャラクターを発してで楽しかった。
トーク内容は書いてたらキリがないので割愛します。

ここからは各曲のボクの感想。


M1 ツブク曲/ぼっち

まあ、ボクからするとおなじみの曲でもあるので敢えてここはボクはギターを弾かずにタンバリンやシェイカー、コーラスで参加しました。
おなじみのフレーズもLidaくんや、情次さん、yuyaくんの弾くギターだと新鮮で、
マコトくんの歌い方もかっこ良かった!
間奏のベースソロもいきなりツブク~リウくんのリレーで面白かったね!
このイベントの雰囲気がもうこの曲でオーディエンスに伝わった気がした。

M2 Lida曲/コイガオカ
この曲ってDaccoで一番最初にできた曲なんだって。へぇ。
カントリー調でとてもやりがいのある曲でした。
ボクはアコギでカントリーっぽいアルペジオを弾いたり、
またもやパーカッションを鳴らしたり(カントリー調は映えるよね。)
間奏では久しぶりにブルースハープを吹いてみたりしました。
今度はボトルネックとかやってみたいなー。

M3 情次曲/危険なハーブ
なにせ歌詞が危ないもんだから、一応番組オンエアも考えて歌詞の一部を変えてもらおうってトークがあったり。
ヘビーなリフ始まりの曲なんだけどエレキじゃなくてもこうやってアコースティックな楽器だけでもみんなで弾くと迫力あったり。新鮮だったね。
コーラスも男らしさが出たり、やっていて楽しかったな、
作曲者とボーカリストの歌い方って似てくるんだねって話になったのもこの曲。

M4 YAMATO曲/Ritardando
UCHUSENTAI:NOIZの曲をアコースティックでってなかなか面白いよね。
コード進行的には簡単なんだけど突き抜けるような空気感が出てさ。
YAMATOくんの虚空を見つめながら、そしてカホンを叩きながら歌う姿がかっこ良かった!
YAMATOくん、この日の為にカホンを買ったらしいよ!
でもどの曲でも充分かっこ良かったね!
ボクはアコギでオブリっぽいアルペジオを担当。Lidaくんとユニゾンになると12弦ぽくなって素敵だった。

M5 yuya曲/non title
yuyaくんがこの日の為に作ってきた曲なんだって。スゴいよね。
デモが送られてきた時にこりゃ1コーラスはyuyaくん一人で演奏してもらって
サビから全員で同じストロークで入っていったら壮大になるんじゃね?って思って、
実際にその形を実現。とても緊張感と躍動感が爆発したようなアンサンブルが生まれたよね。
なにげに2コーラス目からのリウくんのアップライトの旋律が秀逸だったな。
ツブクやマコトくんのサビのコーラスも素敵だった。
いやほんと、yuyaくんが良い曲作ってきてくれて嬉しかった!

M6 マコト曲/彼岸花
この曲はyuyaくんがマコトくんにリクエストしたらしい。
何人かがカポを使って演奏したんだけどカポの存在に関して話もでてきて面白かったね。
ハチロクのリズムの中、ボクとツブクはパーカッションで違うアクセントを作ったりしていい絡みだったね。
あと、yuyaくんが歌う部分も素敵だったし、マコトくんがなによりかっこよかった!
そして実は一番スゴかったのは情次さんのギターソロね。あれはこのコードとリズムの中で良い流れを作ってたねー。

M7 リウ曲/サクラレクイエム
この曲はリウくんとボクはよく一緒にやらせてもらってるアコースティックライブで定番曲なんだけど。
この人数で演奏するアンサンブルはさらにゴージャスな雰囲気になったね。
曲入りのメロ部?なんかもいつもはボク一人でドッキドッキなんだけど今回は情次さんのアルペジオに乗せて、Lidaくんが裏メロ弾いてくれて、そこにボクが主旋律を弾くっていう。超豪華な始まり。
曲もYAMATOくんのカホンがノリノリで、エンディングはギター陣のソロメドレー、ここでまさかのマコトくん人生での初ギソロ披露なんかもあって白熱したね!

M8 ミネムラ曲/ベーゼ
最後はBJMの曲で、なんかこう自由にジャムれる要素をもったこの曲をセレクト。
コードがほぼ1つでどうにかなっちゃう曲なので、みんなにできるだけ自由に演奏してもらいたかった。
実際、コーラスなんかもみんな好き勝手にできたりさ。
エンディングも全員それそれのソロメドレーが2周して、進む連れてヒートアップしていったなぁ。
自由な音楽がこの空間にはある!って満たされた。
ボクのソロは1周目はブルースハープ(←気にいった)で2周目はギターソロ。


こうして一通り、終えてみて、出演者の皆さんやライブハウススタッフの皆さん、
そしてオーディエンスのみなさんに

良いイベントだった!

と言ってもらえて嬉しかったです。

こういう事はジャンル云々ではなくて、
音楽をやっているヒト、
音楽を愛してるヒト、
すべてに文化的満足感を与え、そして得る事ができる機会だと思うので
これからもやって行きたいなとは思うのですが、どうかな?

うん、やりたいな。

音楽的知識や演奏技術云々で小難しく考える事はなく、
実は雰囲気を楽しむ事が大事で
そこからまた新しい音楽の楽しみが増えると思います。

だって何と言っても、このイベントで一番大事なポジションにあったのは
オーディエンスの皆の手拍子や拍手、ちょっとしたかけ声や、笑顔で、
それらが音楽とは楽しいと感じさせる必要不可欠な要素なんだよね。
演奏者もそれによって引き出される事は多いと思う。

まあ、とにかく、以前よりやりたかった事がみんなのおかげで形にできてボクは満足!
本当にありがとう!!

もちろんこの模様は『ヴィジュアル刑事Z』でもオンエアされますのでお楽しみに!
詳しい事はまた後日お知らせします!





本当にありがとう!


ミネムラ