「Bible」

遂に最後の曲です。

活動は休憩していても
バディーズの曲に初めて触れる人がいて、
つい先日にも、

「『Bible』を聴いて涙が出ました」

という感想をもらいました。

音楽って形に残せて素晴らしいなってあらためて思った。
残した形を今も伝えたくて、伝わって、誰かが何かを感じてくれる。

アーティストとして最っ高に幸せな事じゃないですか!

2012年11月7日のリリースから
おそらくライブで最も多く演奏されたこの曲。

いつの間にかイベントでも単独公演でもラストを飾るようになった曲。

無期限活動休憩ライブとなった6/1も
それ以前まで単独公演のラストの定番だった『ブラッサム』ではなくこの曲で終わらそうか?という意見もメンバーの中にあり、
どちらも有りだなー、と幾度と悩み、
結局はライブの意味合い、メンバーからブラッサムへの愛情と感謝を伝える意味で『ブラッサム』にしたけれど、
みんなに残したいモノ、贈りたいモノはこの曲の中に凝縮されているんだと思う。

この曲の不思議な?魅力的な?ところは
何度演奏しても満たし切る事がない、って事かな。

歌詞の中にあるような

「幸せってなんて遠いんだろう?」
「幸せってまだ理解できないんだろう?」
「それでも確かめたい」
「わかるまで引き続ける」

という不確定な答えを
曲を演奏しながら、
曲を聴きながら、
何度も何度も答えを探そうとするからなのかな?と思ったり。

しかしながら少し冷めて考えてみる。

それを繰り返して、
いつか“答え”は見つかるのか?

そもそもバディーズが掲げる
“絶対的ハピネス”ってなんだろう?

答えもないのに向かおうとするのは無理なんじゃないか?

でも、未来ってさ、残酷にも必ず訪れるんだよ。

夢やら理想やら持ったところで
“必ずここにたどり着く”なんて明確な約束も持たないままボクらは知らず知らずに不安な未来へ向かってる。

ここからは

曲解説でもバンドのエピソードでもなんでもなく、
ボク個人の幸福論だよ。


「不幸だ」と
「悲しい毎日だ」と

ボクは自分の母親に話す事はできない。

それを聞いて母親がどんなに切ない思いをするか?を想像できるから。

逆に

「色々大変だけど、毎日楽しいよ」
「まだまだ頑張るよ」

って話せた時の母親のキモチも想像できる。

わざわざ嘘を話す必要はないけれど
わざわざ悲観を主張する必要もない

もっと身近で話せば

ボク達バディーズは10年間、

「辛い」「苦しい」「めんどくさい」「忙しい」を
「ウケる」「おもしろい」「楽しそう」「充実してる」に変えてきた。

本音の精神状態より
まず仲間のテンションを保つ事を考えて言葉にしてきた。

大切なのは自分の“幸福”を誰かに伝えて
その誰かに“幸福”を感じてもらう事である。


ボクらはこの曲で

“二人で”

と歌う。

二人というのは何も恋人だけじゃない、大切な人、
もっと言えば人数さえ関係ない。

世の中でなぜ
ポジティブは良く
ネガティブは良くない
とされるのか?

それらが自己美意識の為の言葉ではなく、
他へ連鎖する意識だからでしょう。

だからボクらの“幸福へ向かおうとする”作品を聴いて、
一人でもその気になれる人がいるんだと想像すれば

どんなに綺麗事だと言われても
どんなに宗教くさいとバカにされても


ボクはこれからも“幸福”を謳う。


そして、また一人、ボクらの曲を聞いて

「涙がでました」
「前向きになれました」

と幸福な気分になってくれれば

ボクもまた幸福になれる。

自分の幸福は
誰かを幸福にしてるのか?

実証はそこにある。

それがボクの幸福論。


この曲はそれを目一杯詰め込んだ
そんな曲です。

この映像にも皆を幸福へ導く大切な笑顔と歌声が沢山詰まってます。

キミの人生に応用してください。

バディーズの曲を
沢山愛してくれてありがとう。

これからもヨロシク。


ミネムラ

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