というわけで

アルバム『Binder』『Breed2』の曲解説が終わり。
どうせなのでベストBOX『Big Bonus』に入っている
5/2@TSUTAYA O-WESTでのライブDVD『Applicatin-幸福への実践-』の収録曲の曲解説もしようかなと。

ここまでくるともう、曲解説というより、
アーティスト自身が曲をあらためてふりかえり
思い出す事、今だから感じる事、などなどを語るにすぎない感じになってますが
ぜひおつき合いください。

この『Applicatin-幸福への実践-』というライブは
今年3月にリリースした花少年バディーズの2ndフルアルバム『Basic』を軸に組み立てたライブです。

アルバム『Basic』=“基礎”としてツアーを周り
ファイナルで『Application』=“応用、実践”を提示するという意図。

でもそれらはそこで何かが完結するわけではなく
みんな、ブラッサム達の人生、未来において
なにか辛い事があった時、判断に迷った時、背中を押してあげられるモノとして形にした作品です。

今後、どんな時もふとアルバムを手にしてブックレットを見て、曲を聞き、口ずさむ、
そしたら思わぬところで幸福に生きるきっかけが見つかるかも知れない。

DVDを再生して、ボーッと眺めているだけでも
ああ、こういう楽しみ方があるんだ、こんな楽しく生きるアホな大人達がいるんだ、と
思わぬところで幸福の生み出し方を感じ取れるかも知れない。

そうであると作り手としては自身を持っているし、
ブラッサム達の中でそうであって欲しいと今もなお願っています。

ライブタイトルのこぼれ話ですが
アルバムのタイトルが“基礎”だったので“応用”って英語でなんて言うんだろう?が始まり、
“アプリケーション”“app”なんてこのPCやスマフォ社会の現代にぴったりな単語。
偶然にも[B]はじまりだったら良いなぁなんて思っていたけれどなかなかそんなよくできた話はなく、
それでももうこの時代にはその単語は馴染みあるものだと考えるとアリだなと思ったわけです。
あまり日本人に馴染みのない英単語を使うのはそんなに好きじゃないので。

でもってサブタイトルは“応用”ではなく“実践”を選んだのは
あくまでライブ感を出すためです。


それでは各曲ごとにいってみましょう。


「Basic」

この曲の一節ができたときは本当にボクって天才!と思った。

前アルバムのタイトル曲『Bible』があまりにもよくできた曲で
そこに並べる曲ってプレッシャーがなかったわけじゃない。

ただ『ブランコ』『Bible』『バナナ』の時なんかもそうだけど
リリースして、それを引き下げてすぐにツアーを回っても
曲の浸透率?はもちろん低いわけで、オーディエンスもどうノってよいものか?
探り探りになるわけだ。
もちろん無理して動いてくれってわけではないけど

得てして、ファイナルあたりで雰囲気が掴めてきて(ボクらの演奏もだけど)。

次のツアーなんかでレギュラー化すると冠にしていたツアーより
よい盛り上がりがでるんだよなぁ。

だもんで、この曲ももし次のツアーがあったなら…
さらにさらにライブで進化していったはずなのになぁとちょっと残念に感じたりもします。

それでも6/1の無期限活動休憩のライブでは
「『Basic』『Bible』のサビを一節アカペラで歌ってから曲に入ろう」と
ボクから貘にアイディアを出し、
それを追うようにブラッサム達がこの曲を歌ってくれた時、

ああ、短い期間ながらもブラッサム達はこの曲を愛してくれてライブに足を運んでくれたんだなと感動しました。

楽器のフレーズもコーラスワークも既存の曲に比べれば
身体の馴染みも浅く、実は演奏がけっこういっぱいいっぱいな感じでしたが
それもツアーを終え、今、演奏すればもっと余裕もでるんだろうなー

こういう曲はおおらかに演奏したり、歌ったりした方が感じ取れるモノが大きいと思うんだよね。

“まるで鼻歌のような曲”

ボクはそう思っているから。

My basics are with you.
Your basics are with me. そうだろ?
My standard are loving you.
Your standard are loving me.
Same life you & me.

大切な人と過ごす毎日を願い。
それが叶っていても、いなくても、
共感できる項目が多ければ幸せと感じれる。

人生における幸福感は
プラスマイナスで考えるより、
乗算していった方がもっともっと前に進みやすい。


そんな曲です。
キミの人生に応用してください。

ミネムラ

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