「Another青春時代」

この曲は「少年[B]チェンジ (不良品種EDIT)」とは逆で
再録と共にライブもしっかり生まれ変われた曲だと思います。

暑苦しいロック、これに尽きます。
ギターなんかはアベフトシ氏になりたかったんだな、って聴き返してみて自分で思う。
なんか、もう、ホント節操ないなバディーズって。
だから面白かったね。

歌詞なんかはその後に繋がる『憎んだ笑顔』~『スクウルデイズ』までの長編シリーズのプロローグ的ポジションなんだけどね。
不良品種EDITでは、あまりそこらへん意識してない。

ただちょっとココロ残りなのは
曲の主人公の一人称が“ボク”なんだよね。
その後の流れを考えたら“ワタシ”にしとくべきだったな。
って不良品種EDITのレコーディングの時に直そうかなぁと悩んだ挙句、そこはオリジナルを崩したくないので直さない事に。

『The Bluffer』なんかはオリジナルで

「ハッタリだらけの言葉を使って 行ったり来たりでやり場を過ごしてるんだ~♪」

とかいうワケのわからない日本語でやっちまったので不良品種EDITでは

「ハッタリだらけの言葉を使って 行ったり来たりで場をやり過ごしてるんだ~♪」

と直したけどね。

後に歌詞を直すと言えば、
初期には統一してなかった一人称と二人称をカタカナに統一した部分が多いです。

これの意味をよく質問されますが
これもまた超個人的なこだわりに過ぎないんだよね。

人称って代名詞なんだけど歌の中で聴く人それぞれの固有名詞でありたいというか、
結局、人それぞれに当てはまるようにしてあるから代名詞なんだけど
なんつーか、うーんうまく説明できないなー。

あと“僕”とか“君”とか、字面があまり好きじゃない。
“ワンマン”や“ONEMAN”って字面が好きじゃないから“単独公演”って使うのもそう。

あと歌詞内でわざわざカタカナで表現したりするのは口に出す時、あまりアタマの中で漢字を思い浮かべなさそうなモノとか。
『Balloon』に出てくる“キタイ”とかはダブルミーニング。

タイトルに関しては『バナナ』とか『ベンチ』『ブランコ』みたいに日本語の会話に普通に出てきそうなのはカタカナ。
『Banana』はともかく『Bench』とか『Blanco』とかだといまいちピンとこないでしょ。
あ、あとアルバム、ミニアルバムはアルファベット表記にしようとは意識してた。そこにあまり意味はない。

曲の話に戻って、

不良品種EDITになって追加された
ウォーウォー♪てなコーラスが
ボクは大好きです。暑苦しさがさらに倍増して。
ただメンバー全員、普段あまりやらないキーのコーラスだったんでやり始めの頃はなかなか掴めずフワフワしてたな。

ビリー時代、“ヴィジュアル系のツボ”みたいのを意識して楽曲ないしライブ(ステージングとか?)でアレコレと詰め込んでいた曲でしたが
不良品種EDITではそういうモノから真逆にかけ離れた作りのカッコよさを形にできた曲。

まさにAnother。

追記:さらに人称の話。
ツブク作詞の曲は一人称がひらがなになってたり、貘作詞の曲とかはまた異なっていたり。
そこらへんはあくまでボクの超個人的なこだわりの部分なので、作詞者によって変わってたりしまーす。

ミネムラ