ビリー、花少年バディーズは
友達バンドマンが多そうとか
関係者に愛されてる

というイメージがありますが

その実、

約10年、ほぼメンバー五人の世界だけで生きてきた部分があります。

五人にしか理解できない話で笑い、
五人が楽しきゃイイみたいなテンション。

さすがのスタッフ 楠山や鈴木でさえ、
その五人に巻き込まれたって感じ。

でもって、


今年の2月に広志が活動できなくなって、

五人は四人になった。

当然、決まってるスケジュールを飛ばす事なんてできなくて、

打ち込みドラムなんて考えられない。

となれば、サポートドラマーを探さなくてはならない。

広志が活動できなくなってから、
バディーズをサポートしてくれたドラマーは三人。

まず、急な事態にココロよく対応してくれたヒカリ。

そして最後の大阪名古屋を華やかに賑やかに彩ってくれたYURAサマ。

この二人に本当に感謝してる。
ヒカリはたった二日で曲を覚えてくれて、
YURAサマはアコースティックライブの曲までフォローしてくれた。

本当に持つべきものは友人だと、
素直にアタマが下がった。


そしてもう一人、

…と、もったいぶる必要もないんだけど

この三ヶ月でバディーズのリーダーになった男、
ブラッサムに最も愛された男、

オオフジ テツヤ こと

ふうじくん。

彼とはボクが20代にやっていたバンドでよく対バンをしていて、
バンド同士も仲良かったんだけど、
当時そこまでお互い仲良かったか?と思いだせばそうでもなかったはず。

でもバディーズ始動の頃、
ADAPTER。のサポートとして再会した時は懐かしさからか?
すぐに仲良くなれた。

6/1のふうじくんのMCで

「なんでボクに頼んだの?」

って訊かれたけど、

まあ、その時は、もちろん条件面もいろいろあったけど

ボクがメンバーに

「ふうじくんに頼みたいんだけど良いかな?」

って確認した時、

「へー!なるほど!」ってみんなが言ったのを覚えてる。

得てして、ITのプログラム関係のお仕事をしている人の性格は
しっかりモノで偏屈って決まっていて、

ドラムがかっちりやってきてくれるという部分に関しては最初から安心感があって。

若干不安だったのは
偏屈って部分がこの人の場合、どんな風にどの位偏屈なのか?
ね?なんか小難しいそうな顔してるし。

いや、偏屈って言い方は失礼か。
単純にサポートの人って
どのくらいの事をお願いして良いモノだろうか?

曲数は?
インストアとか?
MCは?
「バディーズです!」ってやってくれるかな?
「すべったね!」ってやってくれるかな?

などなど。

とりあえず曲数に関しては
『Basic』のアルバムツアーが決まっているので
アルバム曲は全曲覚えてもらう事はお願いするとしてそれ以上は?

や、特に偏屈な性格じゃなくても
普通サポートお願いされて数十曲も追加されるのなんてボクだって嫌だもんね。

でも、ふうじくんて人はすごかった。

予想を超える几帳面さスキル、
それを愛情といわずしてなんと言う?とツッコミたくなるツンデレな表情で
ボクらのわがままをクリアしてくれた。


覚えてくれた曲数は
3ヶ月で50曲強。

きっとその裏には“単に性格”では計りきれない努力があったのだと思います。

この3ヶ月間、一緒に過ごす中でボク個人的に印象的だったエピソードが2つあります。

ひとつめは一緒にリハに入るようになってすぐ

ツイッターでふうじくんはこんなような事をつぶやきました。

「当日頑張ってはダメ、先日まで頑張って、当日はその頑張りをあたかも余裕です!かのような顔でやらなくちゃ」

このつぶやきにはハッとさせられた。
こういう人なんだと。

飄々とする顔の裏側にはちゃんとこんなシッカリとしたポリシーがある人なんだと。
ボクの方が教えられた。引き締まった。
広志がいなくなったとはいえ、感傷だけでプレイしちゃダメだ。
ボクら側は音楽を与える立場だし、いつでも進化してるプレイをしなきゃって思い立たせるきっかけをくれた。

もうひとつは

大阪のライブ延長戦だっけな?
ライブ会場でのインストアイベントの時だったと思う。

ブラッサムからの質問で

「自分のバンドのデザインと他のバンドのデザインをする時、どう違いますか?」

っていうボクへの質問で、ボクがみんなが理解できるだろうという概念でコメントした(今思えばちょっと小難しい)内容に対してふうじくんがフッと分かりやすい注釈コメントを入れてくれた。

お!これは?なるほど。
こういうポジションがいてくれると嬉しいなって思った。

他メンバーがふうじくんに妙になついてくれた事にも繋がるけど
年齢的に、そうボクとその次に年長の貘の間はそれでもちょっと離れているから
その間を位置するふうじくんがいてくれると“しっかりモノのお兄さん”が登場するわけだね。

これならお父さんのボクがたまにだらしなくても大丈夫。
今まではメイクの楠山がそれを担っていたのかもだけど
ステージ上で考えれば非常にありがたい。

以上の2つを持って1ヶ月くらいには
ボクらのふうじくんに対する信頼感は強いものになった。


でもそれだけではなく、ふうじくんはどんどん溶け込んでくれた。
つーか、もともとそういう気質だったのかもしれない。

たしかにそうだ、この手のタイプの人は得てして“むっつりギャグ好き”だったりもするんだ
そうだそうだ。

なんつーか、ちょっとインテリというか細かいネタが好きなタイプ。
それこそ、バディーズにうってつけだった。

ふうじくんがバディーズにもたらした影響は多い。
ツブクのiPad導入やルービックキューブ、
そして炭酸嫌いのボクがコーラが好きになった。

ライカエジソン東京店、自主盤倶楽部のインストアイベントではふうじくんはオフだったはずなのに
「忘れ物の鍵をとりにきた」って理由で最後までいてくれた日、なんだかバディーズとふうじくんの両思いが確信できた気がした。

サポートする、してもらう仲での嫌な意味での遠慮が完全になくなった。
そして最後のビリーも叶った。


6/1最後の日。

バディーズメンバーと最後のライブ、と同じくらいふうじくんとも最後かぁってキモチにもなった。


本当にありがとう感謝が止めどない。


これを本人が見たら「別に…」って言うかもしれないけど
本当に感謝しているからどう構えてくれようとここは素直に感謝を述べるし、べた褒めする。
ふうじくんのブログをみればふうじくんの本音も垣間みれるしね。

ふうじくん、本当にありがとう!

本来ならば広志がいなくなって悲壮感ばかりが漂うボクらに
笑顔をくれたのはふうじくんだよ。

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ありがとう!オオフジ巡査長!!

ミネムラ