『ウラシマンタロウ』ー

アルバムの曲出し始めるよーってくらいから「今作ってる途中」と言い続け、
なかなか出してこないから痺れを切らしたツブクが協力しできあがったデモをみんなが聞いた瞬間。

岩井広志はやはり天才だ

と声を揃えて言わせた曲。

この曲が生まれた事により
ちょっと堅苦しいイメージのアルバムがもう一方向のコンセプト、モチーフ“亀”ができたので影響力は大きい。

この曲があったおかげでアートワークのアイデアもどんどん広がっていったもん。

むしろこの曲を受け止める度量がある他メンバーがすごい、って誰かが言ってたな。
ヴィジュアル系で考えたらそれもそうかもね。
でもバディーズだもん。

歌の振り分けは自然とサビ以外は広志が歌う方向になってた。
広志自身は全部貘に歌ってもらいたかったらしいけど。

リズム隊は2テイク録って、1テイク目を採用したから
まさに一発オッケーだった。

ギターは琢磨に任せる!と言って、
琢磨がスタジオロビーで練習してる間にボクが全部録っちゃったっていう。

でもって、ちょっとガッカリな琢磨さんに

「じゃあギターもう一本増やそう!
その代わりライトハンドね!」

「ライトハンド!?この曲で!?」

だもんで琢磨はまさかのこの曲でライトハンドをピロピロ弾いています。

この曲をPVにしたのはなぜ?
と訊かれる事が多いけど
理由は明確、曲尺が短いから編集がラクそう。


ちょっと悔やまれるのは
琢磨に見つかる前にギターを録り終えたかったから
急いですでにセッティングがしてあるマーシャルでバッキングを弾いて、まあ、それはそれでよかったんだけど、
できれはFenderのBassmanでも弾いてみたかったかも。
ピッタリそうだもん。

ま、とにかく。

究極のチープは
究極のロック。

という誰かの名言を
まさに形にした曲。

本当に岩井広志って天才だよ!

笑っちまふよな

ミネムラ




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